ゲーリー・ヤマセンコーの使い方、サイズごとの重さや有効なリグについて。

ゲーリーヤマモト・ヤマセンコーは、ノーシンカーをメインにジグヘッド、キャロライナ、テキサスと幅広いリグに対応した おそらく日本一有名なソフトスティックベイト

シンプルな棒状の形状ですが、シンプルが故にもつ万能性と伴う釣果でその地位を不動のものにしています。

「よく釣れる」をそのまま体現しているワーム。

92年頃からだと思いますが、スラッゴー等のソフトジャークベイトの釣りがあったんですね。

そして90年代後半、私のまわりだとイモグラブが流行ってる中、ソフトジャークベイトの釣りが一段深いレンジでできるよって触れ込みで登場しました。

水面下で使うそれまでのジャークワームに比べて、潜行して閃光のようなダートアクションをすることからセンコーとして発売されましたが、商標の関係で途中でヤマセンコーに名称が変更されました。

ヤマセンコー製品画像

特徴

ヤマセンコーの断面
塩たっぷりのゲーリー素材

・ゲーリーマテリアル
・シンプルなスティックベイト
・絶妙なバランス
・脆さ

・ゲーリーマテリアル
高比重で柔らかいゲーリー素材。

個人的にはカットテール・4インチグラブ(イモ)・センコーの3種の織り成す謎の釣れっぷりでゲーリー素材は釣れる素材っていうのを不動のものにしたと思っています。

バスはゲーリー素材が好きとしか言えないくらい何もしなくても食ってきますし。笑

利根川のストマック調査(大津氏)で、最もバスに拾い食いされていたのがゲーリーワームだったと何かで読みました。

・シンプル
そもそもはダートアクションを出すためなので当然なんですが、シンプルなボディに余計なものが付いていません。無駄なアピールがないことがハイプレッシャーと言われる状況では逆に有効で、スローな釣りに使うストレートワームとして使っても非常にいい仕事をします。

比重とシンプルなボディデザインが抜群の飛距離を生み出します。個人的には遠投距離よりも近中距離のアキュラシーアップのほうに恩恵を感じています。

・絶妙なバランス
ボディデザインと比重のバランスが絶妙で、身を揺らしながら水平フォールする様は有名で、フォールベイトとしても名を馳せました。

・脆い
高比重で柔らかいが故にゲーリー素材最大の弱点でもあるのが脆さ。ゲーリー素材の宿命でもあります。

何を使っても簡単に釣れるときには無駄にすることもないですが、厳しい状況では釣果というメリットの前には霞むのがこの脆さでもあります。

脆さをどう捉えるかは人それぞれですが、私は壊れやすさは釣果の裏返しで、しかたない部分でもあると考えています。

サイズごとの参考重量と推奨フックサイズ

ヤマセンコー各サイズ全長比較
ヤマセンコー全長比較

2インチ: 約1.6g : #3、マス針
3インチ: 約3.8g : #1、マス針
3インチFAT:約5.2g : #1
4インチ: 約7.2g : #1/0
5インチ: 約10.9g:#3/0
6インチ: 約16.1g:#4/0
7インチ: 約26.5g:#5/0
(重量にはカラーや個体差によるバラつきがあります。)
(フックはモノによってサイズや重さが変わるので参考に。)

ヤマセンコー4inフックセットイメージ
4インチヤマセンコー+#1/0フック

バスフィッシングで一般に最も使われるのは3インチ4インチですね。

よりボディの艶めかしい動きが生きるのは4インチから上で、ベイトなら4インチ、スピニングなら3インチから入るのが扱いやすいと思います。

ヤマセンコー3inフックセットイメージ
3インチヤマセンコー+#1フック

2インチ~7インチはほぼ同じデザイン。

3インチにはより重みを持たせたファットヤマセンコーもあります。ベイトフィネスタックルで丁度扱いやすい重量になっていて近年人気ですが、全長が短いのとボディに厚みを持たせたぶん、全体で揺れるように動くので、艶めかしさが若干スポイルされます。

個人的には最も多様するのが4インチヤマセンコーと3インチファットヤマセンコーです。

上:ヤマセンコー4インチ 下:ファットヤマセンコー3インチ

これら以外にもボディがスリムになったスリムセンコーシリーズや、ネコリグ使用を前提にデザインされたプロセンコーなどがあります。

使い方

ヤマセンコーを使うときに特に意識するのはやはりフォール

ラインの抵抗やフックバランスにもよるのですが、バランスが崩れるまで1mちょっとは身を震わせながら水平フォールしてくれるので、このアクションをいつも意識しています。

使用方法としてはノーシンカー、キャロライナ、ネコリグ、ダウンショット、時にはジグやスピナベのトレーラーまで、シンプルが故に幅広いですが、特に有用な3点を紹介します。

【ノーシンカーリグ】

最も一般的で王道な使い方です。

自重があって抵抗になるパーツもないので、よく飛びます。1m半程までのシャローではフォールアクションが生きてきます。

霞なんかだと特に岸辺にエビの沸くハイシーズンは、フォール中のストライクが多いのでラインを注視して下さい。

カバー周りでも早いフォールに反応しないような状況では非常に有効な手の一つです。

その後、中層トゥイッチでも重さが有るゆえに静動の差をつけたキレのあるアクションが出しやすい。

フォールで誘ってから食わなければトゥイッチ、ズル引き、リフトアンドフォールを混ぜながら様子を見ていくのが基本ですが、ゆっくりタダ巻きもフラフラと泳いで効きますし、シンプルさと重さを生かした使い方は自由自在

トゥイッチを入れるとアクションの前後でなめかましく身を捩りますし、表層からボトムまで一個で探れる便利さがあります。

水門まわりによくあるシンカーを入れられない程のガキガキのハードボトムでは、高比重ならではのゆっくりズル引き&スタック外しが効きます。

スキッピングもさせやすくPEのスピニングタックルで桟橋下やオーバーハングを狙う釣りをするとかなり楽しい。

こんなところの最奥の護岸際までスキップさせて、

ラインを張ると重みが乗ってたりすると気持ちいいんですね。

※とにかく真っすぐフックセットが大事になります。私はボディに付いている薄いバリを目印にフックを刺しています。

また、厳しい条件のときほど、存在感はあれども無駄にアクションするパーツがないことが逆にバイトを引き出すのか、放置で釣れる経験も多々。

ボトム使用ではしっかりポーズを入れていくことも重要です。

尻側にネイルシンカーを入れるとより飛距離を稼いだり、バックスライドぎみなフォールも出せます。

【ワッキー掛け】

狙う層や深さによって、ノーシンカーワッキー・ジグヘッドワッキー・ダウンショットワッキーの使い分けをおススメします。

ヤマセンコーを使うならワッキー掛けにしたいのは、ストレートワームとして捉えたときに太い身がけっこう水を受けて抵抗になるので、手前に寄ってきにくくなります。

ヤマセンコーの存在感を届けて、かつ障害物から離さずに狭い範囲で誘いたいシチュエーションにぴったり。

特にボートから垂直なカバーやピンスポットを撃つときに効果的です。

【テキサスリグ】

ライトテキサスなんかはオープンウォーターで使っても普通に釣れるんですが、その形状がゴミ溜まりを撃つときとか、かなり密なフローティングカバーの間に入りやすい。

入った後はシンプルなボディでついつい食わせてしまうイメージです。ヤマセンコーのカバー撃ちはかなりお世話になってます。

ストレートワームのテキサスはやってる人が少ないので、ホッグ系クロー系との違いをだせる効果もあります。

もちろんフリーリグやキャロライナリグなんかのほうがフォールアクションとの相性はいいんですが、ここで一つテキサスにしたのは私の好み。

アクション動画

youtubeに各種リグのアクションをまとめた動画があったので、紹介しておきます。

おわりに

シンプルが故に幅広く、奥深い。ヤマセンコーを紹介してみました。

いろいろな使い方をしてその日の様子を見ていけるのも魅力ですね。

もちろん状況にもよりますが、間違いなく釣れるワームで、タックルボックスに入れておいて損はないワーム。

ちなみにカラーは何でも釣れると思いますが個人的には、

297 グリーンパンプキン/ブラックフレーク
341 ダークブラウンブルーギル
390 スカッパノン/スモールブルーフレーク


あたりが鉄板。

あと外せないのは

229ホットピンク(バブルガムカラー)

カラーの豊富さもゲーリーの魅力です。

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