しばらく新製品のなかったゲーリーから満を持してのヤマタヌキ。
なんか…楽しそう。
この画像と名前からそう思いました。

最初はね、4インチグラブのイモとどれだけ違うんだろうって。手にするまでサイズ感がよくわからなかったので…。
前情報で目にしていたカラーラインナップと、タヌキっていうちょっととぼけた名前からくる楽しさかげんが良い感じだったので、ちょっと購入して投げてみてきました。
イモの1つの形として使われるのか、タヌキとして地位を確立するのか気になりますね。
※ 3.5インチヤマタヌキ通称「デカタヌキ」についてはこちら↓
ヤマタヌキ重さとスペック

サイズ的には約2.5インチ、センチにすると約6.5㎝。重さは5.3gほど。
4インチグラブと比較するとメインボディのサイズは近いですがボリュームが全然ちがいます。

4インチグラブはそれ自体は約3.5gありますが、テールカットしたイモ状態だと約2.7g。
そうなんです。ヤマタヌキはイモグラブの2倍くらいの重量になってるんですね。
で、これって3インチファットヤマセンコーと同等の重さなんですよ。

加えて、ボディの上下にフックスリットが入っています。
ゲーリーのイモ系は今までスリット入りってなかったんですよね。
自分でカッターで切れ目をいれる人もいたので、最初から入っているのは嬉しいポイント。

あと、ヤマタヌキはボディは丸いですがテール(尻尾)は扁平になっています。
パドルテールよりかなり控えめで、ピンテールより存在感があるこのテールはタヌキのシッポという表現でぴったりかもしれません。

ルアマガ+によると、代表の河辺さんがインスタグラムで一般の声を聴きながら形にしていった、万能系ワームとのこと。
決してイモとして開発されたわけじゃなさそうですが、この自重を生かしたノーシンカーがメインになるのは間違いなさそうですね。イモ好きの人にとってはバリエーションのひとつとして試す価値はあるんじゃないでしょうか。
というか、シッポをちぎるとそのままスリットの入った使いやすいイモそのものになります。
フックサイズ

メーカー推奨はスゴイフック#1/0 又は マスバリ。
TNSオフセットでも試してみましたが、やっぱり#1/0で丁度いいですね。
#1だとちょっとキツさが目立ちますけど、上下にスリットが入っているのでどうにかいけそうです。
ちなみに#2/0も背負えましたが、ライトなタックルでの使用がメインになると思うので、#2/0はあまり出番はなさそう。

ヤマタヌキのインプレ

はじめちょっと小さいのかと思ってたんですよ。2.5インチっていう表記だったので。
実際には、思ったよりサイズもボリュームもあります。イモグラブよりも確実にワンランク上の存在感です。
イモ40と50の間くらいの重量感でしょうか。
万能系と言われるように、ノーシンカーだけでなくライトウェイトなリグ全般と相性がよさそう。優秀なできる子な予感がします。

上下のフックスリットがけっこう深く入っているので、フックポイントがしっかり隠しやすいですね。
まんまるデザインかと思ってたんですが、手にしてみると丸いボディに対してテールはやや扁平で上下に揺れやすそう。
ただよく動くのかというとそんなことはなく、微妙に動いてるくらい。よけいなアピールをしない、動きすぎないのがスレバスには丁度いいんですよね。
とりあえずノーシンカーで投げてみました。
まあ、イモですね。(笑)
なので、ゴロタ場でも使いやすいですし、トゥイッチの誘いで小さいのや、沈みものに絡めたズル引きでも釣れてくれました。

余計なアクションは与えず、ピンに投げて、置いて、ズルッで食わす、そんな使い方も効きそうです。
フォールはTNSオフセット#1/0と8lbラインのセッティングだと、ほんわか水平フォールっぽく落ちたのち、テールを先にしてヒラヒラとフォールしていました。
また、スキッピングもし易い。

奥深い桟橋の下なんかにスキップさせながら連続して打っていくような場合ですね、ファットヤマセンコー3inと同重量でも1/0フックのおかげか若干重量感があって。
ずんぐりむっくりボディで重心が安定するのか、スキップ中にも回りにくく安定したスキッピングを続けていけます。
ファットヤマセンコーはノーシンカーで、細長いシルエットのクワセ力を生かした表層、中層フォール系メイン。ヤマタヌキはやはりイモの延長系で、フォールからさらにボトム付近やアクションで誘う各リグで使い分ける感じかなと感じました。
使ってるとスーパーマリオブラザーズ3のしっぽマリオのイメージがわいてくるので(古い…)、雰囲気と楽しみで使い分けるのもいいかなと思います。
タックルセッティング

5g程なわりに重量感があるので、スピニングならLクラス、ベイトならベイトフィネスタックルからMLクラスのライトベイトスタイルで快適に扱えそうです。
今回はノーシンカーで扱うのに61Lにレアニウム2500のタックルで、PE1号にフロロリーダーの組合せで使ってみてきました。
Lクラスで丁度いいと思います。ULだとちょっとティップが負けそう。
ベイトはベイトフィネスはもとより、MLクラスの竿に20タトゥーラ+フロロ10lbのライトベイトタックルでも十分いけました。
むしろ丁度よかったくらいですね。
ヤマタヌキはフックと合わせて総重量6gほどなので、風が吹き出すとカバー周りに十分なアキュラシーを確保するのはちょっと辛め。
おわりに

たんたんタヌキのヤマタヌキ―
ノーシンカーで使う分にはイモグラブ系自体が釣れるのと、このサイズだと小さな違いでどのくらい釣果に影響するのかよくわからないっていうのが正直なところですが、
どっちにしろゲーリー素材でこのサイズじゃ釣れっちゃうのは間違いないと思います。
ライトベイトタックルで普通に扱える重量になってるっていうのが、使い勝手をとても良くしていますね。
ゲーリーの今までのイモ系はスリットがなかったので、近頃は当たり前のフックスリットですがなんだかとても有難みを感じてしまいました。
適正フックも#1/0の設計になったことでかなり使用幅が広がったと思います。
■その他ゲーリー製品についての記事■
全長 : 2.5インチ
自重 : 5.3g
カラー:12colors
1パック:10 本入り