ノリーズ「サンカクティーサン」がわりとイケてた件、インプレ。可能性しか感じない。

「サンカクティーサン」と、「サンカクコティーサン」

今まではちょっと敬遠してました。だってなんかカッコ悪いし、イミテーションイメージがはっきりしなくて、よくわからなかったんだもの。

実はヴァイパーデザインの3pcsのときも、ゲーリーのA-okも、この手のはだいたい同じ理由で使ったことないんです。

あのね、もうね、ごめんなさい。

使ったらよくわかりました。

サンカクティーサン、意外に使用感良かったです。

可能性しか感じないっていうか、夏のカバー系からボトムの釣りではかなりの武器になりそう。

サンカクティーサンとは

サンカクティーサン

サンカクティーサン製品画像
5インチ サンカクティーサン

サンカクティーサンは17年冬、伊藤巧プロの初プロデュースワームとして発売されたカバーネコ用ワーム。

3.5g以上のヘビーウェイトのネコリグをカバーに引っ掛けて誘うことを目的に開発されました。

本人をして「カッコわるいでしょー?」と言わせる外見とは裏腹に、バスを釣るための要素が詰まったデザインになっています。

伊藤巧氏いわく、利根川・巧・T字の「Tが3つ」を、ゴロがいいからサンカクティーサン(サンカクに特に意味はない)と呼んでいたとのこと。

3股系として見ると今は亡きヴァイパーデザインの3pcsや、ゲーリーのA-OKなど3又系ワームはときおり登場していましたが、そのなかでもとことんカバーオモネコ側からこだわってできた作品。

サンカクコティーサン

サンカクティーサンとサンカクコティーサンの比較画像
左:サンカクティーサン 右:サンカクコティーサン

サンカクコティーサンは20年に発売されたサンカクティーサンのダウンサイジング版

コティーサンのコは「小」。

特徴であるT字形状と複雑な水押しを維持しつつ、パワーフィネスでサンカクティーサンのようにカバーに引っ掛けた使い方から、ライトタックルで普通に操作して、オープンウォーターのボトムでも釣っていくことも考えた設計。

低ウエイトシンカー、ライトラインを前提に調整がし直されています。

重さ・推奨フックサイズ

サンカクティーサン

ボディサイズ: 5″ / 130mm
フックサイズ: #1/0オフセットフック
重量: 約6g
入数: 7pcs.
価格: 700円(メーカー希望本体価格(税抜き)です。)

サンカクティーサンとサンカクコティーサンの重量
左:サンカクティーサン約6g 右:サンカクコティーサン約4g

手元のモノは5.8~6.2gに納まったのでだいたい6gと思ってよさそう。

伊藤巧氏は基本にインフィニ#1/0(リューギ)+タングステンネイルシンカー1/8oz(レイン)を推奨しています。

リューギ インフィニ#1/0 レイン ネイルシンカー1/8oz製品画像
リューギ インフィニ#1/0 レイン ネイルシンカー1/8oz

ワイドゲイブでも全然問題ないんですけど、せっかくカバー抜けがいい使用感なんで、抜けを生かすのにナローゲイブのフックでもいいかなと思います。実際にリューギのダブルエッジ#1/0で使用される場面も多々。

リューギ(RYUGI)
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サンカクティーサン推奨通りのセッティング例
インフィニ#1/0(リューギ)+タングステンネイルシンカー1/8oz(レイン)

伊藤巧プロはシンカーは頭出しセッティングを推奨しています。これはウエイト位置を低重心化することによってアクションをより強く出すため。

またウエイト変更は、ボトム感度よりもシェイクの強弱を変えたりカバーを突き抜けるための調整がメインとのこと。

個人的にはジャッカルのハンマーネイルシンカーが刺し感的にもお値段的にも気に入っています。

ジャッカル ハンマーネイル3.5g 5.0g

差し込みやすいし、抜けにくい。

サンカクコティーサン

コティーサン+ジャッカルハンマーネイル3.5g+TNSオフセット#2

ボディサイズ: 4″ / 103mm
フックサイズ: #1オフセットフック
重量: 約4g
入数: 9pcs.
価格: 700円(メーカー希望本体価格(税抜き)です。)

フックサイズはメーカーや製品によってバラつきがあるので、現物合わせをおススメします。

コティーサンは小さくなった分サイズ感がシビアになって、TNSオフセットで使った場合は#2でボディまでかかるくらいでした。個人的にはインフィニ使用でも#2サイズで丁度いい感じです。

ライトウエイトシンカーで使いやすくなっていますが、ハンマーネイル3.5くらいまでは難なく入りました。

特徴

☆普通のオフセットフックで使える
☆細身なのに複雑なアクションと水押しアピール
〇オモネコ前提で開発
〇コティーサンはライトセッティングも視野に

サンカクティーサンのセッティング例
ティーサン+ジャッカルハンマーネイル3.5g+インフィニ#1/0

最大の特徴はオフセットフックが使えること

その利点はフッキング性能と高いキャッチ率。

大きなフックが使えるのはカバーゲームでは安心感がありますね。

この形状からくる複雑なアクションと水押しによる強いアピール力も他にはないものですね。

オモネコ前提で開発されただけあって頭の部分が肉盛りされたデザインになっていて、大きめのネイルシンカーを咥え込みやすくなっています。

同様に丈夫目な素材で刺したネイルシンカーも抜けにくいですね。

実釣とインプレ

ベジテーションカバー周りで遊んできました。

ライトカバー~オープンウォーター又は沈みもの系には使いやすいですね。

使い手の技量にもよると思うのですが…ヘビーカバーユースにはちょっと上手にやらないと無理もあるなと感じる部分も。

状況はそうですね、夏の小バス祭り。小さいのからレギュラーサイズまで、バンク沿いメインに遊んでくれました。

サンカクティーサンは、濁りが入ったりしてアピールパワーが必要なヘビー目シャローカバーへ、PEタックルで打ち込む使い方がど真ん中なことに間違いはないと思います。

私の場合近年、特に夏場に活躍するようになっていたオモネコ。

ピンポイントでカバーにも入れるけど、わりとそのまま周りの沈木やブレイクエッジの沈みモノくらいまで引いて探っていきたいんですね。

なので一般的なパワーフィネスの吊るしの釣り、撃つ釣りだけじゃなくて、オープンウォーターよりのシャロー~ミドルレンジをメインにズル引きも含めて使うイメージです。

サンカクティーサン

・カバーや吊るしじゃなくてもいける
・オモネコはやっぱり使いやすい
・そこまでカバーに強いわけじゃない
・スリヌケにはグラブガード
・やっぱりカッコ悪い(笑)

操作感は抵抗感が少ないのに重さがあって操作性がよく、使いやすいですね。

身がしっかりしてるからネイルシンカー刺すのはちょっと大変なんだけど、そのかわり重くても抜けにくい印象でした。

インフィニ#1/0+ハンマーネイル3.5gでのセッティング例
インフィニ#1/0+ハンマーネイル3.5g

基本の使い方はカバーに引っ掛けてシェイク。

それに気を取られていわゆる吊るしの釣りのイメージが先行してました。先入観てよくないですね…。

吊るしてシェイクももちろん良いですが、活性が高ければそのまま岸際フォール→着底でもストライクが出ますし、沈みものに掛けてゆすって誘っても、ボトムを探りながらでもおk。

普通につかって、普通によく釣れました。

3.5gシンカーの場合で総重量約10gあるので、岸際からブレイク周りの沈みものまで、普通のベイトタックル(63M+12lbのセッティング)でも使い勝手がよくて、使い方の幅はかなり広いです。

5gのシンカーにすると2m以深のレンジでもボトム探りがしやすく、かつアタリもとっていけます。

サンカクティーサン釣果画像

肝心のカバーまわりですが、ブッシュ系はもとより、重さがあるので、軽い吹き溜まり程度のライトカバーは普通に突き抜けます。(濃厚なマットカバーまでは無理ですが)

で、なにがいいかって、その後の回収時。ヌケがいい。

頭でちゃえばツルッと。

ただし、この頭を抜くときに比較的ライトな吹き溜まりや、隙間のあるウッドカバーの抜けはいいんですけど、密集した細かい枝系は付け根がフレキシブルすぎて、乗り越えるときにフックがクルッとまわってフックポイントが枝を拾ったりします。

フックポイントが出やすくなっちゃうので歪みなきフックセットが大事ですね。

細枝系のブッシュまわりや中に打っていく場合、上手に使う必要があって、ガンガン行って大丈夫な訳ではないですね。

基本ネコリグなんで当たり前っていえば当たり前なんですけど…。

伊藤氏もスリヌケを重視する場合ゲーリーのグラブガードの使用をススメています。

ゲーリーのグラブガード カラーが限られるのが玉にきず

また、それでも丈夫なほうなんだろうけど、構造上しょうがない問題で…接続部はダメージを負いやすいです。ハードユースは付け根が裂けてきたりとれたりします。

とれるとしょぼいイモグラブに…(笑)

これらを解決するために色々付けてたらなんだかよくわからないティーサンが出来上がってしまいました。(笑)

これはもうネコリグとかじゃなくて何か別の何かなんじゃないかって。

それでも釣れちゃうのも面白いところですが、見た目が…(笑)

シンプルに使うのが一番ですね。

あと、ただちょっと薄いバリのようなラインがあるんです。デザインとして付いてるんだとおもうんですが、むしろフックセッティングの邪魔じゃないかなと感じました…。

この薄さのど真ん中から出すのは湖上では厳しい…

サンカクコティーサン

ティーサンと比べると、見た目以上に使用感はかなり軽さと弱さが目立ちます

まさしくベイトフィネス~スピニング向きって感じ。

3.5gのシンカーを咥えられたので、MLくらいのいわゆる強めのベイトフィネスタックルであれば十分扱っていける重量感。

サンカクコティーサン釣果画像

実はパーツも含めて小さいぶん、カバーへの入りとか抜けはコティーサンのほうが良かったのは予想外でした。

枝ヌケや回収時の安定性もよかったです。ただ、パワーフィネスタックルでない限り、どうしても使えるラインやフックもライトになるので、限界はありますけどね。

小バスがビチビチするとすぐ飛んでいってしまうのでデコイのシリコンリング(WH-03 ボディーリング#Mクリア)を付けたらずいぶん解消されました。

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使い分け

フィールドにもよりますが、カバーまわりで使っていくなら5インチのほうが1/0フックで力のあるタックルで使っていけるので、基本的に5インチでいいと思います。

それでも小さいのも食ってくるし普通にかかるしね。

小さいベイトサイズに合わせる時や、4インチサイズが効く時、弱いタックルで扱いたい時はコティーサンもいいんじゃないでしょうか。

おわりに

別日ですが沖の沈みモノに掛けたシェイクで

なんとなくで食わず嫌いしてたけど、食べてみたら予想外のおいしさでハマっちゃった的なルアーでした。

シャローのカバー周りはもちろんですが、ミドルレンジの複雑な沈みものまわりで探りとクワセの手駒の一つとしてもいいですね。

また、吊るしならスモラバよりアピールが欲しい状況で、幅広く効果的に使えそうです。

特にオフセットフックで使える特徴があるので、オフセットフックの強さと掛かりを生かして誘いたい人にはオススメ。

私の場合だとオモネコなら、ファストフォール+細身クワセのレインズスワンプと、ボリューム&シルエットパワーのネコカマロン。それ以外の部分はサンカクティーサンでまかなえるかなって感じました。

参考になれば幸いです。

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