じゃあ「タイニーワイルドピーナッツ」はどうなの?ウィーワートなの?

オリジナルのワイルドピーナッツ自体が小ぶりなルアーなのもあって、タイニーの方はそんなに興味なかったんですけどね。

気になるじゃないですか。

ワイルドピーナッツがウイグルワートのフォローベイトなら、タイニーワイルドピーナッツはウィーワートなの?って

いいえ、違いました。

オリジナルサイズについてはこちら

スペック

■サイズ:40mm=5.2g
■潜行深度:1.5m
■フック:サクサス加工トレブル#7
■カラー:オリジナルサイズ同様全8色(全てザリカラー)

詳しくはダイワHP

オリジナルを全体に小さくしたような感じでリップ形状や角度ともオリジナルとほぼ同一に見えます。
固定重心のサイレント仕様も同様。

違うのはフロントフックのアイポジションがリップの付け根に変わっています。

これによって絡まずに7番フックを搭載できるのと、ボディ全体の空気量を確保することによる高浮力化に狙いがあるんだと推測します。

40mmクラスのスモールクランクだとフックサイズは8番が乗っていることが多いのですが、タイニーワイルドピーナッツは1番手大きい7番のフックが乗っているのはいいところ。

もちろんオリジナル同様サクサスフック

個人的には多少高くなっても最初からいいフックが付いてるほうが嬉しいですね。

ラインアイがへこんでるのとフロントフックがリップ付け根まで前出しされているのはウィーワートそっくりです。

タイニークランク比較

スモールクランクとしてメジャーどころのタイニーブリッツDRやクラッチDRと比べると

タイニーブリッツDR:45mm6.7g
クラッチDR:42mm6.6g

の設計なので40mm5.2gのタイニーワイルドピーナッツはそれらよりさらに小ぶりであることがわかるかと思います。

重量がないかわりにボトムクランクらしく高浮力な設定になっています。

ウィーワートとの比較

タイニーワイルドピーナッツとウィーワートとの比較
ウィーワートとの比較

ウイグルワートに対するワイルドピーナッツのときと同様にタイニーワイルドピーナッツのほうがスマートです。

似て見えますが、ウィーワートはラトル入りで手元のもので7.8gありかつ浮力も高くはないので、ノンラトル5.2g高浮力のタイニーワイルドピーナッツとは設定時点でかなり違いがあります。

アクションは共にワイドではありますが、その軌道や引き感はまるで違って、ワイドアクションかつ中層でも左右に飛びながらホントにまっすぐ泳がないウィーワートと比べると(ワイルドピーナッツの売り文句はウィーワートのためにあるんじゃないかとさえ思う…)、タイニーワイルドピーナッツのほうがより安定している分潜りますし、見せてくれる世界観はまるで違うものですね。

ウィーワートの他に類を見ないあの独特の泳ぎを知る人から見れば、フォローベイトでもなんでもなくこれは別物に感じると思います。

同じノーマルリトリーブでも、破綻寸前で安定領域にいるタイニーワイルドピーナッツと、破綻側に踏み入れているものを無理やりコントロールしてアクションを出しているウィーワート・・・といった感じでしょうか。

ウィーワートは、確かに現代受けするルアーではありませんが、未だに熱狂的ファンがいるのも頷けます。

つい気になったので比べてしまいましたが、もっとも、そもそもがウィーワートを目指して開発するということをしていないと思います。笑

インプレ・使用感

ラッキークラフトLC63R+フエゴCT103H+フロロ10lbライン

とりあえず投げてみた感じ軽いなと、いや当たり前なんですけどね。

だいたい普通のベイトで遊ぶには使い慣れてるタックルで投げれる下限の重量感で、気持ちよく投げたいならスピニングやベイトフィネスタックル向け

破綻寸前とか真っすぐ泳がないは言い過ぎな気もします。タックルセッティングにもよるでしょうけど普通に巻けば普通に潜っていきます。ふらつくようにチドりを見せながら。

早巻きすると偏りはしますが一回転したりはないですね。

エイトカンをリップにもっていって空気室が確保されている恩恵もあってか、浮力は同クラスのスモールクランクと比べてもかなり高いと感じました。

オリジナルのワイルドピーナッツよりウォブリングは僅かに強く、ロールは弱くなった印象。

アクションも引き抵抗もこのクラスにしてはかなり強いので、スモールクランクの中の強い部分にローテーション入りさせてもよさそうです。

ラトリンタイニーワイルドピーナッツ

21年3月、タイニーワイルドピーナッツのラトリンモデルが発売されました。

ラトリンタイニーワイルドピーナッツのパッケージ画像
ラトリンタイニーワイルドピーナッツ

・全長40mmでウエイト5.0g。
・カラーラインナップも目の色以外全く同じ。
・重量だけが若干軽くなってます。

オリジナルと同じボディ、同じカラーラインナップで目の色だけが違います。
ラトル無しの目→赤色 ラトリン→黄色

重量が若干軽くなったのは、腹部のウエイトボールを小さくして、ウエイトルームの中で遊ぶようにしてラトル音を出す設計のため。

ラトル音は低音ぎみの控えめなコトコトワンノッカー音。

濁った状況などで存在感を際立たせることができそうです。

アクション

公式から水中動画がYouTubeに上がっています。

おわりに

ウィーワートのような独特の世界を体現するものではなくて、そのままにワイルドピーナッツのタイニー版という認識でいいと思います。

秋冬の石積みまわりで使い分けてみようかと思いました。