西根さんのところのルアーはどれも良い雰囲気がありますよね。
チッパワRBは、ニシネルアーワークスから初のインジェクション成型モデルとして発売されたクランクベイト。
製作者である西根さん本人の人柄と相まって人気になりました。
15gの重量とタイトアクション。のわりに存在感のある引き感。
使いやすいだけでなく、意外と他にはないタイプのクランクベイトでした。
チッパワRB

重量 | 15g |
全長 | 62mm |
フック | Ichikawa Kamakiri Treble #4 |
希望小売価格 | 1,760円(税込) |
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名前の由来は、ナイアガラ地方にあるチッパワクリークと言う川の名前。
コンセプトは、「1日中投げ続けることができるルアー」。

RBは、ラウンドビルの略。

特徴的なファットフラットサイドボディ。
ノッカーサウンドモデルと、サイレントモデル、スローフロートモデル(サイレント)があります。
潜行深度は約1.5m(フロロ16lb使用時)。(スローフロートモデルは重量16.5g / 潜行深度1.8m)

このボディをベースにチッパワRB BLADE、チッパワDD BLADE、チッパワXDDなど派生モデルがあり、システムクランクとして展開しています。
インプレ

一般に多いクランクベイトはボディ50mm台で3/8ozクラス10g前後のものではないでしょうか。
チッパワRBは62mmウエイト15g。
やや大きめ重め。
重量感は良く感じます。
この重量は上手くロッドを曲げてキャストできれば、投げやすくキャスタービリティもアキュラシーもしっかり出る重量。
じゃあその分浮力が削られるのかと言うと、ボディ内部の余計なパーツを一切排除したシンプルな設計と大きな空気室によって十分な浮力を確保。
ここしばらくシャロークランク系はスクエアビルタイプが流行でした。
チッパワRBは、小ぶりなラウンドビルリップによって引き感が軽くなっています。
本人もおっしゃる通り、1日巻けるクランクベイトとして重要な、強すぎない巻き感を実現。
この巻き感は適度で、ファットなボディによる水噛みのおかげか、クランク巻いてるっていう引き感はちゃんとあります。
けっこうタイトアクションで、アクションが強すぎて嫌われる心配はない感じ。
もちろんブリブリ系ではないので、濁りの入る状況で扱うとアピール力に多少の不安も感じます。

中層で使いやすい浅めの潜行角度。
14lb程度のラインでロングキャストしなければ1.2mくらいのレンジでも扱いやすい。
サーキットボード製のリップを見ればわかる通り、ボトムクランクではないので石積みやハードボトムに当てすぎるとリップが削れます。

使いやすいって大事だなって改めて思いました。
このアクションが~とかっていうのもやっぱりシビアになる時もあるんだけれど、そうじゃないとき。
ある程度活性がある魚を想定して流したり探してくっていう時には、キャスト&リトリーブをずっと続けられるのとリズムの取りやすさっていうのも重要なポイントなんだなと。
もちろん釣れるアクションなんですけどね。

特にバックシートで釣るとき、キャストも決まりづらくなるし、慌てて回収するようなタイミングっていうのも出てきますから、しっかりと重量があるのと、巻きやすいっていうのは地味に効いてくると感じました。

フックは本人もできるだけ大きなフックを載せたかったと言っていますが、イチカワフィッシングのカマキリトレブルの4番が乗っています。
これがアメキャに身をよじられたりハクレンやソウギョがスレ掛かったり、もういろんな魚がいるカスミ水系では安心の使い心地。
ホントに頑丈でフックを壊される被害は今のところ皆無。
このフックを刺しきるのと、重めのウエイトをしっかり投げれるように、やや強めのMクラスの巻き物タックルで使うのが気持ち良く感じます。
カラー

ニシネルアーワークスのルアーは、国産ルアーではなかなか見ないような雰囲気のカラーばかり。
人によって好みは別れるかもしれませんが、ふしぎなソフトさというか柔らかいタッチのカラー感になっています。
全体的なデザインも良くて、持つ喜び 的なものもあります。絶妙な愛くるしさとでも言うのでしょうか。

個人的にはブラックシャッドがお気に入り。水に濡れた時に湧き上がるような輝く青がたまりません。
アクション動画
公式からアクション動画が公開されています。
おわりに

チッパワRBは、西根さんなりにクランクベイトとしての基本性能を追求した結果、普通と言うにはあまりにもハイレベルに完成されたクランクベイト。
アクションは弱めなわりにクランクベイトとしての存在感はしっかりとある。
愛くるしい雰囲気と共に、投げても巻いても気持ちよく使っていけるルアーです。
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