O.S.Pハイピッチャー コンパクトスピナーベイトの定番にして超優秀【インプレ】

使いやすい、釣れる、安いと三拍子揃ったo.s.pの人気のコンパクトスピナーベイト。

ハイピッチャー

日本のフィールドで幅広く使いやすいサイズ感とトータルバランスで、2004年の発売以来もうすぐ20年、数々の実績を残してきました。

みんな大好き、そう言っても過言ではないのではないでしょうか。

ハイピッチャーとは

ハイピッチャー製品画像(3/8oz ヴィヴィッドパールホワイト S06)
ハイピッチャー3/8oz ヴィヴィッドパールホワイト S06

ハイピッチャーは、o.s.pから発売されているコンパクトスピナーベイトで、通常のスピナーベイトよりやや小さめ、やや弱めにしてハイバランスに設計されたスピナーベイトです。

絶妙なサイズ感とトータルバランスに優れ、とにかく使いやすく釣れる人気の定番スピナーベイト。

このサイズとしてはトップクラスの超高速回転ピッチと強いバイブレーションを実現。

細部まで並木敏成氏の経験からくるこだわりが凝縮されて完成されています。

ハイピッチャーのパッケージ画像
すぐに目につく黒と黄色のパッケージ

ウエイトラインナップが細かくされていて、かつそれらを瞬時に見分けられるようウエイトごとにビーズカラーが変えられています。

【Weight】
1/4oz (7.0g) ホワイトビーズ
5/16oz(9.0g) ブラックビーズ
3/8oz(11.0g) ブルービーズ
1/2oz(14.0g) レッドビーズ
5/8oz(18.0g) イエロービーズ
1oz (28.0g) ピンクビーズ

※ウエイト表記はあくまでヘッドウエイトなので、全体重量はアームやブレードの分より重くなります。

【Type】TW(タンデムウィロー) DW(ダブルウィロー) DC(ダブルコロラド)(1ozのみ)
【Color】23色 ※1ozは10色
【Price】1,155円(税込)
※ECOモデル:1/4oz・3/8oz・1/2oz 1,375円(税込)
※1oz 1,265円(税込)

詳しくは公式HP製品ページ

ハイピッチャーの特徴

並木敏成氏の長年の経験が細部にまで生かされ、全体がバランスよく上手にまとまっているが故にクセもなく超優等生的コンパクトスピナベになっています。

長年売れ続ける根幹にはやはり初期設計の優秀さがあるでしょう。

バランスが命ではありますが、中でも主だった特性を見ていきます。

【ブレード】

ハイピッチャーのブレード画像
ブレードとカラービーズ

鱗模様でざらついた表面加工によってしっかり反射するけれども強すぎない反射光。

スピナーベイトの命とも言えるブレードですが、過剰なフラッシングを抑え、ハイピッチに回るブレードは着水から水噛み良くまわり、スローリトリーブでも高回転でしっかりとアピールします。

替えブレードも販売されているので、こだわった交換・調整も可能です。(あまり見かけませんが…。)

【ヘッド】

ハイピッチャーのヘッド画像
ヘッド

リアルシェイプの見た目だけでなく、縦扁平かつ低重心設計のヘッド形状によってブレードの回転力に負けて横倒れしたりしにくく、安定した泳ぎ姿勢と飛行姿勢に貢献しています。

【ほぼ同感覚で使える設計】

ハイピッチャーのトレーラーキーパーとフック
トレーラーキーパーとフック

ウエイトが変わっても同じ感覚で使えることにこだわった設計がされています。

1/4oz・5/16oz・3/8oz・1/2ozのモデルのワイヤーとフックが共通化されていて、その内の5/16oz・3/8oz・1/2ozモデルはブレードサイズも共通とすることで、主要ウエイトはほぼ同じ使用感で使い分けができるように。

ブレードサイズが同じな事によってウエイトを変えることによるレンジの使い分けがより明確にしやすくなってるんですね。

加えてウエイト毎に異なるカラービーズによって各モデルを瞬時に判別可能。

使い分ける人にとってより便利で使いやすいスピナーベイトのシリーズになってます。

並木敏成氏曰く、世界初のシステムスピナーベイト。

使用感とインプレ

使用感


せっかく使い分けしやすくシステム化されてるシリーズなんですけど、個人的に使うのはほぼ3/8ozのタンデムウィローモデル一択で。ときおり1/2ozを入れるくらい。

世間的にはダブルウィローのモデルが売れるみたいですけど、タンデムウィローが好きなんですよ。やっぱり引き感がある程度ちゃんとあった方がね。

霞まわりだと近中距離でモノにからめたショアラインや石積み周り、1.5mくらいまでの水深で引くことがほとんどなので3/8ozのタンデムウィローが最も使い勝手が良いと感じてます。

サイズとヘッド部分の設計のおかげか、飛行姿勢が安定しやすく、投げ込んでいっても空中で不意にグルグルまわってバックラッシュを起こすようなトラブルも起きにくいですね。

ブレードレスポンスがとにかく良くて、着水からスロー、ファーストリトリーブまで前後のブレードが共によく回ります。

淀みなく回るブレードのおかげでキャスト&リトリーブはもちろん、ピンポイントに向かってカーブフォールを仕掛けていく使い方も安心してできる。

ハイピッチャーの釣果画像1

引き感も程よくコンパクトサイズだけあって数も釣れるしデカいのも狙える絶妙なサイズ感とルアーパワーな印象。

絶大な信頼をもって投げ込んで行けます。

ハイピッチャーの釣果画像2

正直よくできすぎてて言うことなんかないとも思いますが、もうワンサイズ大きいフックでも良いかなーって思うことはあります。

フルサイズスピナーベイトと比べればもちろんパワーや存在感は劣るので、良くも悪くもボリュームパワーは弱め。

ハイピッチャーの釣果画像3

スモールにも使いやすいサイズ感だと思います。

トレーラーフック

TNトレーラーフックのセット画像
TNトレーラーフック#1番を使用した時の雰囲気とサイズ感

自分の場合はカバーに絡めることが多いのでときどきしかトレーラーフックは使わないんですけどね…、並木敏成氏は、根掛かりが懸念されるとき以外はトレーラーフックを使用したほうがキャッチ率が3割ほど上がると言っています。

推奨フックはやはりTNトレーラーフックで、

参考サイズは、
1/4oz・5/16oz・3/8oz・1/2ozは、#1サイズ
5/8oz・1ozは、#1/0サイズ

を基準にして、根掛かりが多ければサイズを下げたり、オープンウォーターやビッグフィッシュを狙うならサイズを上げたり等、状況によってサイズを上下させて調整するとのこと。

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スティーズスピナーベイトとの違い

左:ハイピッチャー 右:スティーズスピナーベイト

キャラクターの近しいところだと、ダイワのスティーズスピナーベイトがあって、こちらも同様にハイバランスで高性能・高コスパなコンパクトスピナベに仕上がっていると思います。

TWどうしで比べると若干引き感に違いがあって、スティーズのほうが軽快に早巻きしやすく、ハイピッチャーの巻き抵抗はやや重め。

巻きにトルク感がある方が好き→ハイピッチャー
軽快で軽い引き心地→スティーズスピナーベイト

といった使い分けも考えられます。

この巻きの抵抗感はタックルやその人の感性によっていいと思う程度が分かれてくるのと、大きな差ではないので好みで良いかと思いますが。

初代と比べて

O.S.P-S.B T/W-05

初期にK-GOODプランニングから発売された初代O.S.P.スピナーベイト。

コンパクトボディ、シャープなヘッド形状、φ1mmの太いステンレスワイヤー、強力なバイブレーションを発生させるウイローリーフブレード。

ワイヤーも太くフックも大きくて、シングルウィローモデルもあったりと、タフで硬派な印象

自分の記憶によるとカラービーズでウエイトを見分けるシステムはこのころから。

左:ハイピッチャー3/8oz 右:O.S.Pスピナーベイト1/2oz

今この二つを見比べると、ハイピッチャーは日本のフィールドに向けて細部までブラッシュアップを重ねて完成度を高めたという印象を受けます。

おわりに


ハイピッチャーはボリュームもアピール力も、一般的なスピナーベイトよりも上手にワンランク落としながら、ハイバランスにまとめられた優秀なコンパクトスピナーベイトです。

SRミニやPDLスーパーハーフスピン、V-3ミッジ等、もともと中小型のサイズ感のものはよく釣れると評判でした。

スピナーベイトは小さくなるほどにビッグサイズを選ぶことはできなくなりますが、とにかく数は出しやすくなるんですよね。

そんな中でレギュラーサイズからビッグフィッシュまで狙えるいい感じのボリューム感と性能が今のフィールド事情にベストマッチしているのが売れ続ける理由ではないでしょうか。

加えてお値段も手ごろでカラーも豊富、入手難易度も低いと。

まだスピナーベイトに確信が持てなかったり、これからスピナーベイトの釣りを覚えたい方におすすめしたいですね。

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