ラバージグの釣りをするときには基本的にワームを組み合わせて使います。
組み合わされるワームを指して、単にトレーラーや、トレーラーワームと呼ばれます。
時には豚の外皮から作られたポークリンドを用いることも。
ラバージグは、合わせるトレーラーによってシルエットやアクション特性を様々に変化させます。
もちろん何を使用してもokですが、ここでは定番の組み合わせやおススメなトレーラーを紹介します。
■目次
トレーラーのつけ方
基本的にワーム系は通し刺しがオススメ。
全体をクイックにアクションさせやすいのと、耐久性も上がり、キャスト時のズレもなくなります。
ポークのようにフックを自由に差し抜けないものはチョン掛けで使用。
逆にワーム素材のトレーラーでチョン掛けすると、ワーム自体の自由度が増すのと、ヘッド部が割れてしまったワームでも再利用できます。
※塩入の高比重ワームは錆に注意※
塩入のワームは、釣行後に付けっぱなしにしておくとフックに錆が発生しやすくなります。
フックの付け根側の錆は気付きにくく、フック強度を落とします。
ラバージグの釣りは強めのタックルでフッキングするので、放置すると貴重な1匹のフッキング時にフックが折れたりするので気を付けましょう。
代表的なラバージグのトレーラー
代表的な組み合わせをジャンル別に紹介します。
・グラブ
ゲーリーヤマモト-4インチグラブ、ジャッカル-リズムグラブ など。
スイミングさせたときにしっかりアクションしてバスを誘う定番で、横に引く使い方に愛称が良い。
フットボールタイプと組み合わせてよく使われます。
ゲーリーのグラブが定番で、テールも柔らかく癖がなく扱いやすい。
ジャッカルのリズムグラブも、フックセットしやすい中心線があるので、トレーラーとしても用いやすくなっています。
お求めやすい価格なのでちょっと試してみたいかたにはこちらがおススメ。
ボリュームや存在感が欲しいときなどはスレンダーグラブやジャンボグラブ等、すこし大きめのグラブと合わせても良い感じです。
・ツインテール系
ゲーリーヤマモト ダブルテールグラブ、フロントフラッパーカーリー など。
シングルテールよりもアピール度が高く、抵抗が増す分フォールもやや遅くなるのも特徴。
小型のジグにはエスケープスイムツインなどもよく合います。
ZBCウルトラバイブスピードクローのようにクロー系イミテーションのツインテールワームも定番で、水を噛むとより強くバイブレーションを発生させます。
・クロー系ワーム
ドライブクロー、ベコンクロー、ゲーリーヤマモト5インチクロー など。
マッディーシャローではド定番のクロー系。ドライブクローの3、4インチを持っておけばたいていのジグとのマッチングも良く、様々なリグでも使えるので便利。
ザリガニシルエットでイメージも沸きやすく、リフト&フォールからジグストまでオールマイティーに使いやすいのがクロー系です。
・ホッグ系ワーム
ドライブビーバー、エスケープツイン、ブラッシュホグ など。
クロー系とは一味違ったアピール力。重厚なパドルが濁った水中でも存在を主張します。
特にエスケープツインやリトルツインは重心がパドル側に偏っているので、キャストコントロールがしやすくなります。
・チャンク系ワーム
フレックスチャンク、AKチャンク、ZBCスーパーチャンク など。
チャンクにはひとつのかたまりという語意もありますが、近年はかなりアクションにこだわった製品も多いチャンク系。
クロー系に近いシルエットイメージではありますが、着底時や倒れこみのアクションに拘った製品も多く、ポークの代わりといったイメージを脱しつつあります。
・シャッドテールワーム
ドライブシャッド、スイングインパクト など。
細長いシルエットと、グラブ系とはまた違ったテールの振りが特徴。
シャッドテール系はリトリーブに特化したスイムジグ系に特にマッチします。
・ピンテールワーム
ドライブスティック、デスアダー など。
小ぶりなジグやスモラバ等と合わせられることが多く、繊細な誘いや微細なアクションでの誘いに長けます。
ラバージグだけでなくチャターやスピナーベイト等なにかと合わせやすいスティック系ワーム。
イモグラブやセンコー等を使っても、余計なパーツがない「身」としての存在がローアピールで効くことも。
・ギル系ワーム
ブルフラット、フリップギル、ドライブSSギル など。
縦と横のシルエット変化を見せれるのも特徴ですが、扁平さによるスキッピング性能も特筆もの。
かなりボリューム感も出るので、よりビッグフィッシュに特化したセッティングでもあり、比較的新しい組み合わせ。
・パドルテール系
カリフォルニアパドル、LAキングパドル、ディープカップビーバー など
今は見なくなったパドルテールは余計なパーツのないシンプルな構造から、スリ抜けに優れ以前はトレーラーの定番でした。
水を噛まないので早いスピードでリフト&フォールさせたいときにも選択肢になります。
・ポーク
その名の通り豚の皮を加工して作られたトレーラー。
主に低水温期に相性が良くなります。
低水温だとワーム素材の動きが硬くなりがちなところ、ポークはしっかりと艶めかしく動いてくれるメリットがあります。
乾燥に弱いため扱いに手間もかかり、劣化にも注意がいります。
それでも脂肪のもつ浮力や、天然素材故の独特なアクション、質感や雰囲気は変わるものがなく、コアなファンも多いトレーラー。
耐久性が高く、カバーフィッシングで特に好まれます。また、ワーム禁止のフィールドでも活躍します。
おわりに
ラバージグのトレーラーとして一般的に用いられているワームを紹介してみました。
何が良くて何がダメなんてことはないので、状況や気分に合わせて色々使ってみることをおススメします。
実釣を重ねる中でお気に入りのトレーラーだったり信頼できるトレーラーを見つけてください。
・通し刺し
・チョン掛け