エバーグリーンのキッカーフロッグ。
バス専用フロッグとして、ややコンパクトなボディに各性能がバランスよくまとめられています。
最大の特徴はシングルフックと首振りアクションのしやすさ。
現在のキッカーフロッグは、ダブルテール仕様の旧モデルが2010年頃にマイナーチェンジしたもの。
旧モデルよりボディ長がやや伸びてデザインも一新。フックもより刺さりやすそうになり、同じフック一体式でもボディ内部にあったメインウエイトは外部化。
マイナーチェンジ以降のモデルから気に入って使っています。

インプレ

結局ね、ボックスから外れないフロッグってこれなのよ。
ちょっと朝だけとか、ちょっと浮きゴミがあるエリアだけとか、そういう局所的な出番に対してMHクラスのジグ・テキサス用のフロロラインが巻いてあるタックルでやりきれる便利さがあるんですよね。
もちろん専用タックルでやるほうが優位なことには変わりありませんが、
今日はガチガチにヘビーカバー打つよみたいな時じゃなければ、オープンからライトカバーぐらいまで、わりとやり切れちゃう。
太めのフロロでも良く動きます。
ただ、PEを巻いたサブリールを持っておくとより便利。

誰にでも簡単にドッグウォークアクションが出せるように設計したとの通り、ノーズウエイトとアウトメタルウエイトの2カ所のウエイトが上手に働いてくれます。
着水したその場からガンガンに首を振っていけるバランスと、適度な重量感で水押し感も良い感じ。

水押し感が良いのか何なのか、実際に魚の反応も多いんですよね。
もちろん20cmぐらいのバスがいくらガポガポ出てもそこは乗らないから…もうそういう時はワーム、ノーシンカーでも入れてた方がいいんだけど。
30cmから上の魚が普通に出そうな状況だったら信頼性高い。

ライトカバーくらいまでで使う分にはサイズ感といい、ウィードレス性もフッキング性能も、かなりバランスよくまとまっていて非常によく考えられてる印象。
何よりこのボディ内部に接続部のない、一本モノのオフセットフックが、割と掛かりも良い。
もちろんシングルフックだからダブルフックだからと一概に言えるものでもないですけど。
個人的にはフロッグのフッキング性能においても、通常ワームに使うオフセットフックと同様に、ラインアイとフックポイントの開き具合とか、フックポイントの向きの考えがそのまま適用されると思ってます。
フロッグの場合はそこにフックポイントをガードするボディの存在(形状や硬さ)が一層加味されるわけで。

ガボッっともってかれたらリールグリグリ巻いて、ティップが重みを感じると同時におもいっきりフッキング。
口奥に掛かってることも多い。
購入時はちょっと硬めにも感じるボディですが、使ってるうちにだんだんボディーの張りがなくなってきて、へなへなになってきてからがもう本当にかかる。

2、3匹釣ったり、しばらく使うと、フックに固定されてるウエイトがグラグラになるんだけど、ボディとの間にそれで余計に隙間ができやすいせいか、空気の抜けも良くなって。
このくらいからが絶対の信頼感。
一方で、使用中にフックがズレやすくもなったり、水が入りやすくもなるのでそこは良し悪し。
ガサヤブ系のカバーやパワープレイを要すようなヘビーゲームには相性が悪いかもしれません。
自分の場合はキッカーフロッグは近中距離でのライトカバーくらいまでしか使わないので特にチューン等せず、このまま使ってしまいます。

カラーのお気に入りはトノサマガエル。カラーは状況によるけれど。
どうにもカエル系カラーって惹かれるものがあって。ベジテーションカバー周りで映える色ですね。
自分が行くフィールドは緑や茶系のカエルカラーか、もしくはブラック系が使ってても楽しいのと、やっぱり釣果もついてくるので好きですね。
キッカーフロッグ

全長 | 5.8cm | 自重 | 13.0g |
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詳細は→メーカー製品ページ

外部化されたウエイトにはコネクターアイが設置されていて、ブレードチューン等が容易になっています。
ブレードチューン用のチューンナップブレードは、シルバーとゴールドの2色発売されています。

専用品でなくても、スプリットリング・スイベル・ブレードはお好みのもので組み合わせて大丈夫。
ブレードは基本的に小型のものが相性が良いです。
おわりに

専用タックルじゃなくてもやりきれるだけでなく、とにかく首振り使いがしやすい。
入力に応じて機敏に反応してくれるウエイトバランスになっていて、クイックなドッグウォークも、少しスライドするスケーティングアクションも出しやすい設計です。
バスフロッグに必要な各性能が高次元にまとまっているキッカーフロッグ。
これからフロッグを始める人にもお勧めの逸品ではないでしょうか。
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