今やジャークベイト・シャッド・メタルバイブは寒い時期の定番ですが、やはり誰もが使いやすいのか、二言目にはシャッドを挙げるアングラーも多いですよね。
それほど晩秋~初春の時期には定番になってくるルアージャンル。
もちろん通年通年使えますが、
特に晩秋~春まで、シャッドが活躍する時期に、ここ何年も同様に外せないルアーになっているのがospのパワーダンクです。
スペック

ospの2大シャッドプラグ、ハイカットとダンク。
パワーダンクはダンクのベイトタックル向けモデル。フローティングモデルも有ります。

ボディから直線的に伸びたリップと前傾のスイム姿勢が、潜行深度と根掛かり回避に貢献しています。
ハイピッチなタイトウォブルに少しだけロールが入ったシャッドらしいアクション。
引き感はこの潜行深度にして軽めで、弱めのクランク強めのシャッドっていう中間ポジション。
パワーダンク57SPのインプレ

秋以降、シャッド~弱めのクランクあたりは実績も多くて、1、2本はタックルを用意しておきたくなります。
ただ、この時期の霞は風との戦いになることも多く、また、いろんな魚がかかってくるのでベイトタックルでやりきりたい場面も多い。
そんな中で、パワーダンクはベイトで投げ切れるシャッドベイトとして、年中ローテーション入りはするんですが、特に冬のベイトプラッギングにおいては要的存在になります。

現在は秋冬のルアーローテーションの中心にいて、とりあえずこれ結んどけば間違いないかっていう立ち位置。
急潜行型のボトムクロール系シャッドとして、ディープを狙うなんてほどじゃないけど、一段深めミドルレンジぐらいをメインに巻き込んでいく時に使いやすい。
この時期に回るような場所はたいてい対応できちゃう。

プロダクティブゾーンも広く、1.5~2.5mくらいのリップラップやハードボトム、ブレイクエッジ周りでのボトムクロールでの使用や、石積み周りで急潜行させたいときが主な出番になります。
8~12lbくらいのラインで普通にキャスティングによるボトムトレースで使い切れるのは、このくらいのレンジが気持ちよくできる範囲と感じます。
説明書きに0.5~4.2mくらいの幅広いレンジがありますけど、最浅と最深はやはり状況を選んだり、使い方やセッティングも特殊になってきます。
自分の場合は、あんまり浅いところ、0.5mとかはさすがに使いにくさがありますね。
綺麗なハードボトムだったら分からなくもないけど、ドシャローのゴロタ場とかはどうしても潜ろうとする力がはまり込みになる。

それでも使える場所がかなり広いのと、潜行深度のわりに引き感は軽く、それでいて巻き感もけっこうブルブル手元にしっかり伝わってくるので、途方に暮れたときでもやりきれるっていうのも大きいですね。
もちろん使い勝手の良さ、使用感の良さもありますが、寒い時期に結果として釣れてるっていう実績が最大の理由です。

使い方はスローからミディアムスピードのステディーリトリーブがほとんどで、ボトムをとったら基本ゆっくりただ巻き。
だいたいは低弾性カーボン系の巻物ロッドLC-63RかロードランナーHB600Lでラインは8lb or 10lbで使用。
ospのルアーはキャスタビリティーの良いものが多いと感じていますが、パワーダンクもそうで、風の中での投げやすさや飛びはいつもいいなーと感じます。普通にL~MLクラスのベイトタックルで飛ばしやすいのも大きい。
お気に入りカラー

発売から20年近くなる中で廃盤カラーがあったり新色がでたりを繰り返して今は36色。(フローティングモデルは24色)
詳しくは公式の製品ページへ
これだけあればどんな状況や好みにも合わせられそう。

冬春の霞で個人的には数が釣れているのはアイスシャッド、サイズがでるのはピンクワカサギ。
他のカラーはなんかまあ、あまり変わらない…。ただ、好きなのはダズラーチャート。
たまたまかもしれないけど、いまのところ色々投げてきたきた結果こういう結果に。
経験上ピンク系って極端な状況でドカンと出るんですよね。

フック交換

メーカー純正は8番の太軸。ちゃんと横アイ用のが付いてます。
フックポイントの鈍り以外にも、錆びだったり、回収機を使って曲がったり、謎の怪魚のスレ掛かりで延ばされたり…なにかと必要になってくるフック交換。
もちろんボディ中央からフックポイントまでの幅など、フッキング性能を考えれば横アイ用のフックで交換するのが一番いいんでしょうけど、ないんですよ今の市場にはホントに。
近所だと店頭で見かけるのはガマカツのトレブル21くらい。

これはこれでいいんですけど、やっぱりラウンドベンドでいきたいときとかあるじゃないですか。もうちょっと横アイの選択肢ふえてほしいなーって思います。
せめて純正フックをそれなりに手に入るようにしてもらいたい…。
最大の欠点はトゥルーチューンの難しさ

欠点というか、これはもうギリギリでバランスをとっているんだと思うのでしょうがない部分とも思いますが。
トゥルーチューンのシビアさ。
早巻きは元々想定してないんでしょうけど、ミディアムスピードでもけっこう繊細な調整がいります。
根掛かりを強くハズした後なんかは必ずですが、小まめにチェックしたほうがいいですね。
あと気になるのはたまに、着水後にうまくウエイトがスイミングポジションに落ちないと、巻きはじめに水面を引きずるようになったりと、動き出しが悪いときがあります。
まあこれも、これだけの性能をまとめるのにはしょうがなくでてくるネガだとも言えるでしょう。
おわりに

日本製のシャッドは高性能高バランスのものが非常に多いですが、ベイトタックルで使うシャッドを考えるなら欠かせないアイテムではないでしょうか。
風にも強く、ハードボトムやブレイク系での使い勝手の良さは秀逸。
強めのシャッド、弱めのクランク的なポジションで幅広く使いやすい。
カバーまわりだけでなくオープンウォーターでも、とにかく使えるレンジが広いので一つあると非常に便利です。
Length: 57.0mm
Weight: 7.9g
Type: Suspend
Hook Size: #8X
Color: 36
発売年月 2002年12月