エバーグリーンが発売している焼結タングステンヘッドをもつフットボールジグ。
TGブロー。
道具にこだわる福島健プロのこだわりを形にするFACTブランドの製品です。
高比重素材を生かした設計による操作感やスピードによるバイト誘発力もあって、フットボール好きな方々にも人気のTGブロー。
TGブロー

■ 7g(1/4oz) 価格750円(税別)
■10g(3/8oz) 価格800円(税別)
■14g(1/2oz) 価格850円(税別)
の、3モデル展開。
公式の製品ページはこちら
特徴

様々なこだわりが凝縮されていますが、主な特徴は3つ。
【焼結タングステンヘッド】

樹脂タングステンより純度の高い焼結タングステンヘッド(比重18)を用いることで、同じ重さでもヘッドを一回り小さくできています。
単純に比較はできないけれど、純粋に同重量なら素材の比重でヘッドが小さくできるのは確か。
また、固さが故にボトムでたてる音も他のジグとは違いがあり、ボトム感度にも貢献します。
【ボリューム軽めのラバー量】

ラバー量は最初から少なめ。加えて水流抵抗の小さいファインカットシリコンラバー。
ヘッドの小ささと少なめのラバー量が合わさって、フォールスピードの速さとシャープな操作感が出せています。
操作抵抗も少ないので上下のアクションにスピードをつけやすい。
逆にモファッとしたラバーのボリュームだったり、動かす時の抵抗感が欲しいときには合わないかもしれません。どっちがいいっていうわけじゃないんですけど、状況や好みの問題で。
【ボトムを這うバランス設計】

ヘッドに重心が集中していてボトムでフックが立ちやすいのが一般的なフットボールジグ。
TGブローは、トレーラーキーパー部分までウエイトが分散されているのと、ラインアイがヘッドギリギリに埋められている設計が力の作用点を下げることによって、操作時にボトムでフックを立てるのではなく、そのまま手前にスライドしやすいバランスになっています。
ボトムを這うように動くものに対して反応がいいときにズル引きするのにも有効で、急なブレイクにできるだけ這わせて落としたいときにも使いやすい。
インプレ
・小ぶりで食わせやすい
・早いスピードでアクションさせやすい
・操作感の良さ

とにかく釣りきれるサイズ感っていうんでしょうか。フットボールジグが有効な場面なら数を出しやすいサイズ。
わりと小さめでラバーも薄く、ローボリュームなんですよ。
だってもうコンパクトジグかそれ以下のボリューム感です。
なので操作時の抵抗も小さく、リフトの操作時にもティップがもっていかれにくく操作感が良い。

1/2ozモデルが一番使用頻度が高いですね。
●口を使わせるのにスピードによるリアクションが欲しいと感じるとき。
●縦スト周りのスピードフォールで手早く探っていくとき。
●特に2m以深のミドルレンジで、ブレイクをボトムを探りながらダウンヒルで釣るとき。
非常に優秀に感じます。
着水後のフォールだけでなく、モノに引っ掛けたあとのハングオフからのフォールでも早さを生かせます。
【トレーラー】
自分の場合は3モデルあるウエイトの中でも、TGブローの特徴を生かすなら1/2ozモデルに水を掴まないトレーラーの組み合わせが良いと考えてます。
ちなみにEG公式では、俊敏な動きを生かすベストなトレーラーはスカルピンとされ、TGブロー1/4ozにはスカルピン2.8インチ、3/8oz&1/2ozにはスカルピン3.5インチが推奨されています。
スカルピンでなくても小型のクロー・ホグ・シュリンプ系ワームやパドルテールワームなど、あまり水を噛まないものなら相性がいいと思います。
特に秋口など、早いフォールでリアクションさせたいなんて時には抵抗の少ないトレーラーが使いやすい。
ただ、スピードに拘らなくてもふつうに使いやすいフットボールジグなので、通常トレーラーは好みで大丈夫。
釣り吉ホルモンのポークトレーラーならこのサイズ感なので6cmクラスのJr.が合います。

ゲーリーの4インチグラブやダブルテールグラブなんかを合わせて、スイミングを混ぜて釣るのも好きです。

【苦手な部分】
・良くも悪くもラバーは少なめ。モファモファするラバーやフレアが好きな人には物足りないかもしれません。
・小さいしスピードも出せるんだけれど、その代わりトルク感がなかったりフックのゲイブが小さかったりするので、大きめのポークを付けたジグストでボワンボワンさせたいようなときには合わないのとフッキングも悪くなるので向いてない。
おわりに

私はキャスティングよりは近距離で、縦スト周りのフォールやミドルレンジをダウンヒルで使うことが多いので、全体的に使いやすいですね。
お値段高めなのは事実ですが、値段なりの使用感の良さは感じています。
・焼結タングステンヘッド
・軽めボリュームのラバー
・ボトムを這うバランス設計