91年のDOG-X、96年のPOPXに続き、97年に発表されたジャイアントDOG-X。
当時のメガバストップの人気絶頂期を築いた一角です。
今では信じられないほど入手困難な時期でもありました。
最もみんなが欲しがったルアーの一つです。
メガバスによると、“ビッグサイズDOG-Xというよりも、スレたジャイアントバスにスイッチを入れてしまうことから名付けられたネーム。”とのこと。
しかし当時既にザラスプークがあったとはいえ、国産ペンシルとしては90mm1/4oz程度のサイズ感が主流でした。
個人的に振り返ってもオリジナルDOG-X、ティファのジオラッシュや、ティムコバスマニア-アクセル70等がペンシルベイトの中心にありました。
「大きなDOG-X」と捉えて疑問はありませんでした。
初期はプラケース入りのパッケージです。
この頃のメガバスルアーは説明書のようなものが同封されていることが多く、ジャイアントDOG-Xにも気合いの入った解説書が入っていました。
ここでも釣れるデカプラグと主張されています。
今にして普通なこのサイズ感も、当時としてはやはりビッグサイズだったんですね。
ちなみに裏面はこちら。
ジャイアントDOG-X
全長 | 98mm |
重量 | 1/2oz |
フックサイズ | 前後共に#4 |
インプレ
オリジナルDOG-Xと比べると全長は8mm伸びた程度。
それでも、体高とボリューム感はかなり違います。
アクション時には、首振りと同時にこの側面が大きく倒れ込むようにヒラウチドッグウォークを見せます。
オリジナルDOG-Xにはスケーティングタイプとウォーキングタイプがラインナップされていました。
ジャイアントDOG-Xは、スケーティングモデルをサイズアップさせた使用感です。
汎用性の高いナナメ浮きで、細かいドックウォークも大きなスライディングアクションも安定してやりやすい。
メガバストップはどれも本当に首振りアクションがさせやすいと感じますが、ジャイアントもその一つ。
ペンシルベイトとしてはかなりの動かしやすさを感じます。
MHのフロッグタックルでも難なく操作できてしまいます。
ロッドアクションに対して機敏に反応し、水を押すというよりはチャッチャッと水を切るように、泡を孕みながら軽快なドッグウォークをします。
細かくも大きくも動かしやすく、魅惑のヒラウチドッグウォークを見せます。
大人しく使うと小バスのじゃれ付きもあります。
個人的にはジャイアントドッグ-Xを使うときには、シャローレンジでわりとスピーディーに流しながら、チャカチャカ動かしてしまうことが多くなります。
そのせいか出ればデカいとまでは言わないものの、やる気のあるレギュラーサイズ以上のバスを拾っていくっていう感覚にはなります。
ザラほどではないにしろ、やはりある程度の存在の強さがあるんだと感じます。
おわりに
メガバスっていうとこだわりの雰囲気もあると思うんです。
でも意外と操作のしやすさに秀でたモデルばかりなので、実は初心者向けとも言えるんですよね。
小難しく感じるペンシルベイトも、タックルを問わず簡単に楽しませてくれるジャイアントドッグXです。
コメントを残す