2020年、リーズナブルな価格で人気のピーナッツシリーズに「ワイルドピーナッツ」が加わりました。
売りは、破綻寸前のワイドアクション。
その触れ込みからも、ウイグルワート系のクランクベイトであることが想像できます。
スペック
ワイルドピーナッツは、フックがサクサストレブルフックになっています。
ただセンターバランスは取れていません。
交換する場合はガマカツのトレブルRBで言うとミディアムの#7あたりが合いそうです。
【カラー】
8色展開ですべてがザリカラー。
公式ページで確認できますが潔さを感じますね。ザリカラー好きにはたまらない意向です。
〇キンキラキンクロー
〇ボーングリーンクロー
〇ボーンブラウンクロー
〇ファントムグリーンクロー
〇ファントムブラウンクロー
〇レッドクロー
〇チャートクロー
〇ボーンランシーロン
破綻寸前のスーパーワイドアクション
気を引かれたのはそのコンセプトですよね。
『破綻寸前のスーパーワイドアクション』
ん?・・それってウイグルワートじゃ・・
(かなりの人がこう思ったとおもいます。)
個人的にウイグルワートは、世に言われるチドりアクション的な部分よりは、ゆっくり引けるワイドアクションのボトムクランクという捉え方で使っていたのでコンセプト的にも似ていました。
ウイグルワートとの比較
リップ形状は見た感じそっくりですね。
小粒なボディでの水噛みとワイドアクションを追求するとこういう形状になるのでしょう。
ワイルドピーナッツのほうが若干角がなめらかさがあります。
せいいっぱい水を掴むように、全体がラインアイ中央部にかけてへこんでいるのも一緒です。
ウイグルワートが響きの良いコトコトラトル音に対して、ワイルドピーナッツは固定ウエイトのサイレント仕様。
全長もほぼ同じですが、ボディがスリムな分ワイルドピーナッツのほうがフッキングはよさそうです。
ウイグルワートをフォローしたルアーはずんぐりむっくりしたボディ形状も似てくるものが多くありました。
ワイルドピーナッツの場合はあくまでボディはピーナッツのものなので良くも悪くもスマートです。
インプレ
参考までに今回引き比べるのに使用したタックルです。
ロードランナーVOICE HB600L
フエゴCT103H(スプール径24×34mm巻取り67㎝)
フロロ12lb
個体差もありますがオールドの後期型ウイグルワートと引き比べてみました。
ウイグルワートのほうが1gほど重いですが重量差は感じません。
ワイルドピーナッツは破綻寸前と言いながらも中層ではたまにチドるくらい、それなりに安定しています。
暴れる感覚や引き抵抗はウイグルワートより若干弱め。
その分、水抜けがよくて巻きやすいと感じました。
1.5~2mラインの石積み周りやゴロタ場などでボトムノックしても小気味よく使えます。
潜行深度は2mの設定になっています。
1.5mくらいでも使いやすく、岸際のボトムノックに使いやすい深度設計だと思います。
カラーを考えるとワイルドピーナッツは、ショアライン中心にザリガニ意識で気持ちよく巻き込んでいくのに良さそうです。
アクション動画
公式から水中動画がYouTubeに上がっています。
ラトリンワイルドピーナッツ
21年3月、ラトルサウンドモデルのラトリンワイルドピーナッツがラインナップに加わりました。
・全長50mmでウエイト8.9g。
・カラーラインナップも目の色以外全く同じ。
・重量だけが若干軽くなってます。
見分けがつくようにラトリンモデルは目が黄色になってます。
重量がオリジナルよりやや軽くなっています。
おそらく腹部のウエイトボールを小さくすることで、ウエイトルーム中でウエイトが遊ぶようにしてラトル音を出す設計のため。
サウンドは低音ぎみの控えめなコトコトワンノッカー音です。
通常ボディとボーンカラーのボディでは、ボーンカラーのほうが若干高音に響くように聞こえます。
おわりに
ピーナッツが好きな人、ウイグルワート系ワイドアクションクランクが好きな人、ザリカラーラブな人。
そんな人にはおすすめ。
ボトムクランクとしても小ぶりな釣れちゃうサイズで、使い勝手も良いと思います。
■サイズ:50mm=9.3g
■潜行深度:2m
■フック:サクサス加工トレブル#6
※固定ウエイトのサイレント仕様