2018年夏ごろ、人気YouTuber「霞ブラザーズ(カスブラ)」さんの動画で話題になったズボラリグ。
その応用力と釣果の良さから、多くのアングラーに注目されるようになりました。
ズボラリグは、結び変えることなくリグの特性を変化させられる非常に便利なリグ。ワンタックルで釣り歩くスタイルにもぴったりです。
この記事では、そんなズボラリグの概要や作り方、使用例までをわかりやすく解説します。
ズボラリグとは

ズボラリグとは、ダイワの「ハードシンカーロック」と、デコイの「スティックシンカー」のラインアイが奇跡的なフィット感であることを利用した可変式のリグです。
考案者はカスブラのヤッピーさん。その名のとおり「ズボラ」でもしっかり使える、合理的な仕組みが特徴です。
以下のような3タイプのリグをワンタッチで切り替えて使用できます。

特にオカッパリで1タックル勝負のときなどに、非常に心強い存在となります。
当初は以下の組み合わせで紹介されました:
- デコイ「スティックシンカー(DS-6)」
- ダイワ「ハードシンカーロック(S・Mサイズ)」
スティックシンカーのアイ(輪っか)径とストッパーの太さが絶妙にマッチしており、適度に止まりつつ、押し込めばスルッと抜ける設計がポイントです。
後には、デコイから専用品「マルチシンカーロック(L-12)」も発売されました。

作り方

ズボラリグの作り方はとても簡単。
①ラインにシンカーストッパーを通します。
②続いてスティックシンカーを通します。
③最後にフックを結びます。
※シンカーがストッパーを抜ける構造のため、①と②の順番はどちらでも問題ありません。
シンカーとシンカーストッパーのサイズ対応

シンカーの重さ | 推奨ストッパーサイズ |
---|---|
1.8g・2.5g | Sサイズ |
3.5g・5g・7g | Mサイズ |
ダイワのハードシンカーロック、デコイのマルチシンカーロック、どちらを使用する場合も共に、
デコイスティックシンカー1.8g、2.5gにはSサイズ、3.5g、5g、7gにはMサイズが適合します。
ハードシンカーロックとマルチシンカーロックの比較

サイズ感:マルチシンカーロックの方が約1mm長い
フィット感:どちらも同程度で問題なし
滑りにくさ:12lbフロロ使用で、どちらも十分な保持力
入り数:両製品とも18個入り(ダイワは9個×2袋、デコイは18個一束)

デコイ社は18個が一束になっているのに対して、ダイワの方は9個ずつの2個に分けられているので、収納スタイルの違いで選ぶのも良いでしょう。
たとえば、2つ付けする場合などは、ダイワの方がコンパクトにまとまります。
使用イメージ
ズボラリグの最大の魅力は即時の使い分け。
リーダーレスDS(ジカリグ)風

フリーリグ風

キャロライナリグ風

ズボラリグは3種のリグをワンセットで全部それなりにできてしまう便利さが売りです。
たとえばこんな風に使い分けができます:
- ハードボトムフラット → キャロライナリグ風
- 護岸や水門まわり → フリーリグ風
- カバーやストラクチャー際 → ジカリグ風
直面するシチュエーションに対して即座に対応ができます。
私自身、12lbラインで3.5g・5g・7gのスティックシンカーを使うことが多く、Mサイズのシンカーロックだけで幅広く対応できています。
特にオカッパリでは、ワンタックルで歩き回る釣りに最適です。
解説動画
本家カスブラ・やっぴーさんによる詳しい解説動画がYouTubeに公開されています。
初めてズボラリグを組む方は、ぜひチェックしてみてください。
おわりに
「ズボラリグ」というネーミングが、機能と使い勝手の良さをよく表していますね。
ここで紹介した組み合わせ以外でも、サイズの合うパーツを組み合わせることでオリジナルのズボラリグを作ることも可能です。
また、シンカーストッパーのMサイズはズボラリグ以外にも、テキサスリグなどでも使えるため、持っておいて損はありません。
釣り場での機動力を上げたい方、ズボラリグ、ぜひ試してみてください。
・リーダーレスダウンショット風(ジカリグ風)
・キャロライナリグ風
・フリーリグ風