とうとうノリーズから初のエラストマートップがでました。
・タニーフロッグ
・タニーフロッグポッパー(エロッパー)
の二本立てです。
エラストマートップは小型虫系から派生して大型化してきた流れがあったと思います。
タニーフロッグは、最初から中空フロッグに近いところを狙って作られています。
ソフトエラストマー素材の良さを存分に生かすことで、スキッピング性能と甘い着水音、フックアップ率を融合した釣るためのエラストマーベイト。
「攻めの釣り」を維持しながら釣れる楽しさが凝縮されたルアーになっています。
タニーフロッグ
スペック

タニーフロッグは“雰囲気重視”ではなく、“実釣性能を最優先に設計されたフロッグ”です。
| 全長 | 推奨フックサイズ | |
| TANNY FROG | 2インチクラス/ 54mm | オフセット#2/0~#3/0 |
| TANNY FROG POPPER | 2インチクラス/ 54mm | オフセット#2/0~#3/0 |
ウエイトは約9g。
両モデル共に、カバーに応じたタックルでどこにでも投げ込んでいける重量です。
高速トゥイッチ系エラストマーベイトとは真逆で、良い場所に送り届けてからしっかりと誘い、ちゃんと食わせる、トルクフルなバイトを楽しむルアーです。
メーカー製品ページはこちら
伊藤巧氏曰く、共同開発者の谷さんのフロッグでタニーフロッグ。
経緯

谷さんはトポロン等を製作していたエラストマー製品設計屋さん。(Xアカウント)
将監川WBCで谷さんが自作していた「タニガエル」が伊藤氏の目にとまったところから共同開発がスタートしました。(主催kwest氏)
「たくみづけ」でも詳しく解説されています。
インプレ

せっかくのタニーフロッグの個性を楽しむならやはりポッパータイプかと思いました。
霞はバイトする範囲が狭い状況が多いのと、
それこそ今まで中空フロッグのポッパータイプの抱える最大の泣き所が、口が邪魔をしてフッキング性能が致命的に落ちる点だったので。
繊細なパーツが無いのであえてブリスターパックにせずお値段を抑える方向は昨今はありがたいですね。

外観

無塗装素地の外観。
ノリーズ特有の流し目(ベイトレンジアイ)は、ハードベイトだとあまり好きになれないのですが、ソフトベイトだとわりと自然に見れます。
ソフトエラストマーと言われる柔らかく調整したエラストマー素材はだいぶ柔らかめ。
柔らかさは食べ心地と着水音に、弾力はスキッピング性能に効いてるところでしょうか。

ポッパーのほうは、より水を噛んで移動距離を抑えるため、ハッキリとした凸凹が造形されています。
リングマックスやフラッピーフラットに似た雰囲気のノリーズらしいリブです。
ラバースカート

適度な抵抗でアクションに溜めと間を作りながら誘うラバースカートの力は地味に効いてきます。
人力で差し込む工程を増やしてまでラバースカートを搭載した意味は、わかる人にはわかるはず。
サイズ感・タックル

フック込みで約10gになるサイズ。
ML~MHクラスの所謂普通のベイトタックルで扱いきれる重量感です。
色々試しましたが、今のところフルレンジC59M+がベストロッドになっています。
谷さんもおススメのロッドですが、キャスト精度とティップを下げた細かい操作に非常に向いていると思います。
個人的にはMクラスのパワーはあったほうが瞬間的な入力で手前に寄りにくいのと、カバーへの対応を考えると好みです。
推奨ラインはPE2号。
PE3号で扱っても特に不便は感じません。フロロで扱うとかなり沈み込みやすくなります。
ポップ音

ポップ音は、ソフトエラストマー素材ならではの水面を半分噛み潰したような何とも言えないトポロンとした甘いポップ音。
カップも小さく浅く、素材の柔らかさで水も逃がすので、良くも悪くもネチネチ系です。
直線的なポップよりは、首振りについでにおまけでポップ音を鳴らす感じが釣れそう。
フック

伊藤氏はリューギ インフィニ#2/0で扱っているようです。
個人的にはTNSオフセットですが#3/0がバランスが良く感じます。
元々インフィニ#3/0をベースに開発されているのでやはりそれくらいが納まりは良いですね。
#4/0を背負っても意外に浮力を保って大丈夫でした。

フックセットに関しては、特に目印的なものはありません。
使い方を指示しないノリーズらしくもありますが、刺し始めに迷ったら口のだいたい中心から刺せば大丈夫。
中心より下にすると少しポップ音が強くなります。弱めに叩いたときにもしっかり音がでることを重要視するなら下寄りがおすすめ。
逆に弱くしたいときは上目にすると入力がロール方向に逃げてくれます。
低浮力

低浮力で喫水は深い。
フック重量にもよりますが、背中のコブが出る程度の深い喫水です。
それが故に水馴染みがよく、吸い込まれやすい。
ノセることを考えると心強い一方、低浮力が故に、使い手の入力や、ちょっとしたセッティングの変化で動きが大きく変わります。
自分で色々試して遊べる人には変化値があるので面白いと思います。

ちなみにダウンショットシンカーなどで中央にウエイトを噛ますと180℃のクイックテーブルターンで使えより移動距離を抑えることができます。
使用感

個人的には5月6月頃がスウィートスポット。
葦際に入れて、ネチネチやるとシュボッと吸い込まれます。バイトは小さくてもサイズは良かったり。
やはりエラストマーは、アフター時期に強みが生きますね。弱々しい必死にやっと出ましたバイトでも口中に入る安心感は低比重ならでは。
それがカバー奥でできるのは#3/0フックと驚異のスキッピング性能のおかげ。
ちなみにタニーフロッグは、スキッピングしてどこまでも入っていくからと言ってどこまでも入れていいわけじゃないです。
強いタックルでカバー奥を釣る使い方はだいぶ中空フロッグよりになってしまいますが、そのポジションがタニーフロッグの良さ。

スピードでスイッチを入れる野良ネズミに対して、じっくりゆっくり魅せて食わせれるのは存在感とラバーの効果かもしれません。
ゆっくり動かすことが推奨されていますが、とはいえ、チャカチャカやっても元気な子は反応してくれます。


ノンキーサイズもけっこう掛かります。

使い込んでいくと口元がズレやすくなってくるので、デコイのバーサタイルキーパーで抑えると良い感じです。
投げたときにズレてると最悪ですし、素材が柔らかくフッキング時に潰れやすい一方で、バイト時にボディが変な歪み方をしてフックポイントを覆うミスをすることがあります。
喉元は押さえてしまったほうがトラブルもフッキングミスも防げると感じています。

背中のフックポイント固定用凸凹は、軽く固定する感じで一つ通しておけば十分です。
その上でフックポイントの小まめなチェックは必須ですね。
おわりに

ヘビーブッシュとは闘えませんが、だいぶ使い幅の広いルアーだと思います。
パッケージ裏を見ると、エラストマールアーには珍しいMADE IN JAPAN。
商品供給の希薄さは周知の事実のノリーズですが、国内生産ならせめて良い季節には店頭にあるくらいにはなってくれるでしょうか。
ダイワのキッケルウォーカーが出たときに、これの大きいサイズが出たらベイトで弱めのフロッグとして扱いやすいから良さそうだなって言ってた記憶があります。
丁度そのゾーンに入ってきてくれたのがタニーフロッグ。
ただ一方でキッケルウォーカービッグもほぼ同時に発売されました。
フックサイズ5/0がちょっと大きいかと感じてしまいますが、こっちはこっちでMOUカラーが使って楽しそう。
今年はベイトタックルがメインになるフィールドでのカエルが賑やかになりそうです。














・異常に柔らかいボディ
・ストレスフリーな「スキッピング性能」
・安心のフッキング率
・地味に効くラバースカート