スピンキャリバー(ティムコ)。このまま無くなるのは惜しい気がする。

ティムコのスピンキャリバー。2015年夏発売。

初夏から使えると言われていましたが、確かに3/8ozモデルを梅雨時期の増水シャローで使ってよく釣れていた思い出。

水質がクリアなエリアで活躍していました。

個人的に昨今は秋口。

透明度も上がってみんながみんなスピナーベイトを投げる中、いい加減にバスもスピナーベイト見飽きてるんじゃないかっていう時に、ふと思い出されるのがスピンキャリバー。

「シンキングダブルスイッシャーの集魚力をカバー周りで使えないか」という発想のもと生まれたこのルアー。

スピンキャリバーパッケージ画像

ティムコのシンキングダブルスイッシャーといえばステルスペッパーですが、それをよりカバー周りに絡めて使えればっていうところと思います。

形状はスピナーベイト。

スピナーベイトとスイムベイトの中間的な位置でお使いくださいと公式からも言われていました。

3/8ozと、1/4ozの2モデル。

スピンキャリバーパッケージ裏面

3/8oz、1/4ozモデル共に裏書は同じで、

推奨タックルは両サイズ共にML~Mクラスのロッドに10~14lbライン。

0.3mm厚のペラが軽量が故か同クラスのスピナーベイトと比べると総重量は軽め。

実重量は、
3/8oz:約14.8g
1/4oz:約9g

スピンキャリバー重量計測画像
左:3/8ozモデル 右:1/4ozモデル

さてそんなスピンキャリバーですが、実際に発売以来日の目を見ることなく気が付いたら見なくなっていたルアーの一つ…。

ユーザーに理解されるのに時間がかかるのはティムコルアーあるあるですが、やはり一般受けしにくい設計になっているとは感じます。

スピンキャリバーサイズ比較
サイズ感比較 上:3/8ozモデル 下:1/4ozモデル

使って行くのにはかなりの技量と経験を要すんじゃないかっていうのが個人的な印象。

使い方はスピナーベイト同様、とりあえず投げて巻く。

ただスローシンキングのステルスペッパーなんかは水面下の見えてる状態で引けますが、比べてスピンキャリバーはブルブルするような引き感は全くないので、かなりイメージがつかみにくい一面も。

目視できない水面下でブルブル感がないと、本当に脳内で水中のイマジネーションを強く持てないと扱いきれないんじゃないかなって。

スピナーベイトの延長で考えてしまうと、その操作感のなさから初心者層には捉えどころが難しいですよね。

使っていての面白さや、引き感のない中でのレンジキープ等々を考えるとやはりベテラン向けなルアーな気がします。

自分も巻きパワーのあるタックル(32mm径スプールのノーマルギア)でなんか扱ってた頃はすぐに沈んでいくし引き感はないしでなんだかわからなかったときがありました。特に1/4ozは。

8.1:1のエクストラハイギアのリールで使ってみたらある程度の引き抵抗を感じて、リトリーブのイメージが沸いたり、水面下や水面での扱いもぐっとしやすくなって。

なので、ローギアとかでやるとブルブルも引き抵抗もない状態でかつ沈んでいってしまうので、絶対的にハイギア系のほうがコントロールしやすいと思います。

3/8ozモデルはロッドはMHクラスまでOK。610のMHくらいでも快適に扱えます。

ワイヤーベイトとして考えるとどうしても弱くなってしまう中途半端とも言えるアピールパワーは、使いどころが難しいとも言えます。

人気がなさすぎて中古市場でも見かけることは稀で、入手難易度は高め。

高回転スピン系はバスが好きなことは間違いなく、可能性は感じるんですよ。発想は悪くないと思うんです。

2022年のティムコのカタログにはまだ載っていましたが、2023年版のカタログからは記載がなくなっていました。個人的にはこのまま終わっていくのはもったいない気がします。

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