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ネコリグの基本。使い方やアクションを解説します。

優れた釣力と、根掛かりにくい特性もあって人気のネコリグ。

状況に合わせて、セッティングの幅も広く、様々な使い方ができるリグです。

それ故に頼りすぎてしまうと、気付けば1日中ネコリグ投げてた…なんて思考停止になりがちでもありますね。

人によってのスタイルも様々なネコリグの基本を解説します。

ネコリグとは

レインズスワンプジュニアのネコリグ

ネコリグとは、ワームの頭部にネイルシンカーを入れ、胴体中央付近にフックを刺す作りの仕掛け(リグ)。

株式会社issei(一誠)の村上晴彦氏が、94年の常吉リグ(現ダウンショットリグ)に続いて発表し、普及したリグ。

「根こそぎ釣ってしまう」ことから「根こリグ」が語源。

当時から取材等を受けていた村上氏は、根こリグを隠したいが故に、かわりに常吉リグ(現ダウンショットリグ)を考案して先に発表したとも言っています。

食わせ力に長けていたことから、常吉リグ同様に釣果をもって普及定着しました。

ネコリグの特徴

ネコリグのアクションイメージ

ネコリグは、基本的にはピンスポットを集中的に攻めるのに向いているリグです。

場所が絞れていれば、ハイプレッシャー下にも強く、優秀な釣力を見せます。

頭にシンカーが入っているので、湖底をつつくような動きになるのと、そのときにボヨンと震える全身のアクションでバスを誘います。

他、以下の特徴があります。

【クワセ能力に長けている】
基本的には細身のストレートワームを使うので、活性の低いバスにも口を使わせやすい。また、特徴的な全身をクネらす動きがよりバスに訴求します。

【ボトムスタックや根掛かりに強い】
ラインが底を這いにくいことからボトムスタックをかわしやすく、フックがワーム中央にあり、底に触れにくいため根掛かりしにくい構造。

【移動距離が少なくなる】
ワームが頭から水を切るのではなく背面が広く水をうける形になるので、スタックを外した後なども水の抵抗を受けて、その場から離れにくい。

【まっすぐ早くフォールしやすい】
構造上、垂直フォールが得意。基本的に細身のワームを使うので、重めのセッティングにするとファストフォールがより顕著になります。

ネコリグの基本的な作り方

レインズスワンプのネコリグ

①ワームにチューブやシリコンリングを通す
②ネイルシンカーを入れる
③フックを刺す


チューブやリングは事前にセットしておくと、現場での作業がスムーズです。

ネイルシンカー

ネイルシンカー各種画像
ダイワ ワームシンカーネイルタイプとジャッカルハンマーネイル

仕様するシンカーに何gがベストというものはなく、状況に応じて調整します。

使用するワームや、タックルセッティングで使用感がかなり変わるので、細かく揃えることをオススメします。

一般的に、

スピニングタックルなら1.3g(3/64oz)
ベイトフィネスタックルなら1.8g(1/16oz)
ベイトタックルなら3.5g(1/8oz)

程度からはじめて調整していくのが使いやすいでしょう。

底のスタックが酷かったり底当たり感が強すぎるようなら軽めに、風や流れがあったりファストフォールさせたいなら重めに調整します。

[ 頭を出すセッティング ]
ネイルシンカーの頭はキレイに埋め込んでも少し出しても、どちらでも大丈夫。

頭を出すセッティングには以下の効果があります。

〇ボトムに当たった時に音を出す
〇ボトム感度を若干上げる
〇全体の重心を下げる

×ネイルシンカーが抜けやすくなる

ネイルシンカーはワームに対してできるだけ真っすぐ差し込みます。

刺し方が歪になると、フォール姿勢やアクションが安定せず、回転しやくすなったりライントラブルの元に。

レインやジャッカル社のネイルシンカーが刺しやすさと抜けにくさのバランスが良くおススメ。

最初にフックポイントでワームの頭から誘導穴をあけておくとネイルシンカーがまっすぐ進みやすくなります。

ダイワの簡単オマツリホドキも下穴をあけるには便利なアイテムです。

ダイワ(DAIWA)
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チューブ

デコイ ボディリングとダイワ シリコンチューブ

ネコリグは遠投時やファイト時にワームの身切れが起こりやすいので、ワームごと飛んでしまうことがよく起こります。

環境面とコスト面から、チューブは付けて使うのが良いでしょう。

一手間かかりますがそのぶんの活躍はしてくれます。

タングステンのネイルシンカーは安くないので、数が釣れる状況ではおサイフのダメージにもなります。

ワーム表面にピタッと食い込んでちょっとキツイくらいが丁度いいセッティング。

カットテール5in+ダイワシリコンチューブ6mm
カットテール5in+ダイワシリコンチューブ6mm

パッケージのままだと現場で扱いにくいので、よく使うアイテムはメイホーの小型ケースなんかにまとめておくと便利。

だいたいのストレートワームは4mm~6mmのシリコンチューブで対応できるものがほとんど。

それ以外は私の場合、あまり細かく合わせて揃えるのも面倒なので、ざっくりデコイのシリコンリングを掛けて対応するようにしています。

フック

マスバリ型のフックを使用するのが基本。

ワームにハチマキがあればハチマキ部分や、全体の頭から1/3程度の位置にセッティングするのが一般的

テール側にセットするほど立ちやすくなり、中央が一番くの字に泳ぐようになります。頭側になるほどテールの自由度が増し、引いたときにテールが寝やすくなります。

ノーガードのものが最もフッキング性能が高くなります。

状況に応じてガード付きや、スナッグレスセッティングのできるタイプのものを使用します。

やはり何かある場所を釣ることが多くなるので、基本ガード付きフックやスナッグレスセッティングでの使用がオススメ

スナッグレスセッティングは、川村光大郎氏考案のスナッグレスネコ用フック、ハヤブサNSSフックがメジャーです。

NSSフック#1/0+ドライブクローラー4.5in
ハヤブサ(Hayabusa)
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オフセットスタイル用のネコリグ用フックや、通常のオフセットフックを使ったセッティングができるように専用設計されたワームもあります。

リューギ インフィニ#2+ノリーズサンカクコティーサン

リグの総重量とタックルパワーはバランスですが、スナッグレスセッティングやオフセット仕様の場合はタックルパワーを上げておくほうがフッキングが決まりやすい。

ネコリグに使うワーム

ストレートタイプのワームが基本。

メジャーな製品を紹介します。

上からカットテール4インチ、レインズスワンプジュニア、ドライブクローラー4.5インチ、カットテール5インチ、レインズスワンプ、ネコカマロン。

ゲーリーのカットテールは、ネコリグに使っても優秀。特に5インチはテールのテーパーが緩くネコリグでより良いアクションが出ます。

レインズスワンプは、ハイコスパとバラつきのない均一さで人気のネコリグに最適なワーム。シンプルなスワンプ系にして実績も供給量も安心なスタンダードワームです。

OSPドライブクローラーは、強めの水押しと存在感でステインからマッディーな水域におススメ。

ケイテック ネコカマロンは、完全にエビ型に振り切った珍しい一品。エビ食いバス狙いにおススメのワームです。ボリュームがあるので、強く重めのセッティングが扱いやすくなります。

ちなみにレインズスワンプジュニアは4mm、レインズスワンプとカットテール4inは5mm、ドライブクローラーとカットテール5inは6mm径のシリコンチューブでピッタリです。

ここでは一般的に使われるストレートワーム系を紹介しましたが、ストレートワームでなくても、クローワームやホッグ系、ギル型ワームなど様々なワームでネコリグセッティングをすることができます。

ネコリグの使い方

アクションイメージ

①フォール+ズル引き+シェイク+ポーズ

ゆっくりズル引きするだけで十分バスを誘ってくれます。

ハイプレッシャー下でこそ出番の増えるネコリグ。

そんな状況の時ほど、わざとらしい誘いが逆効果になることも多々。変にアクションを入れないほうが反応が良いときも多い。

モノに引っ掛かったり、誘いを入れたいときはラインを張りすぎないようにスラックを生かして、テールを揺らすようにシェイクして誘います。ときおりテンションを抜いて倒れ込みを見せるのも効果的です。

ネコリグは着底アクションも魅力的。スピードのあるフォールと着底アクションでリアクションをとっていくときは、リフト&フォールを繰り返します。

②巻きネコ

ネコリグは、大抵の場合リトリーブするとヘッドがリップの役目を果たして全身をブルブルと震わせながらテールを艶かしく揺らして泳ぎます

ちょうどブルブル感がでるくらいのスピードで中層をリトリーブすると、活性の良いバスが飛び出してくることがあります。

ロッドでブルブルを感じない程度の遅巻きでも、水中では思っている以上にテールが揺れていたりするので、回収中も気を抜かず頭に入れておくと良いでしょう。

③吊るし

クワセに長けた細身のボディとアクションは、カバーの釣りでも効果的。

時にはPEラインを使用したパワーフィネスセッティングで、ブッシュや浮きゴミに掛けて使っていきます。

魚を下から浮かせて食わせたほうが見切られにくいので、すぐに落とさずに中層を誘いながら少しずつ揺り落とします。

おわりに

スポットが絞れているときに繰り出すライトリグの一手として、釣力に優れたネコリグです。

年々活躍の場やスタイルも広がり、今はネコリグを便利にするアイテムも色々売られていますので、自分なりの工夫ができるのも楽しみのひとつ。

ぜひネコリグを楽しんでみてください。

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