ロードランナーRR600SDM。
幾度ものタックル整理を生き抜いて未だに手放せない、お気に入りの一本ですね。
なかなか他にはない楽しいロッドなんですよ。
ロードランナー Nシステム RR600SDM

レングス | 6フィート |
ライン | 8~14lb |
ルアーウエイト | 3/16~5/8oz(約5~18g) |
RR600SDMのSDはSmall Diameter の略。
簡単に言うと径が小さい。つまり細身のロッドってことですね。ティップ径とバット径の差が少ないスローテーパーになっています。
ロッドウエイトは約181g(バランサーウエイト2つ込み)。
ハード・ソフト問わず広くバスフィッシングを捉えたオリジナルモデルの2代目となるNシステムシリーズで、ブランクスは中弾性素材(HP40カーボングラファイト)。
ガイドフレームは、キャスト時にロッドを曲げやすくするためにあえて重量のあるステンレス素材。ガイドリングは、Nシステムはゴールドサーメット、アウトバックシリーズではSiCリングが使われています。
インプレ

良く曲がり、全身を使って発揮するパワー。
まさしくロードランナーってこういうロッドっていうのがよくわかる番手。
細身なわりに無理がきく不思議。
RR600SDL(ホリディスペシャル)もキャラクターとしては似ていて、こちらもファンが多いモデルですが、個人的には扱うパワーレンジ的にSDMのほうがお気に入りです。

負荷をかけていくとティップから入っていきますがパラボリックにバットまで曲がり込むアクション。
厚巻細身のブランクスは、そこから全身を使ってトルク感をもって復元力を発揮します。

12、14lb程のラインで、実重量10~23g程度のハードベイトを使っていくのに丁度良い感じ。
具体的にはMLの巻物ロッドでは少々パワー不足を感じるような1/2ozクラスの重めのクランクベイト。
そして1/4oz~3/8ozクラスのワイヤーベイトなんかを近中距離で流しながらテンポよく撃っていきたい時にRR600SDMが出番になります。

個人的にはここで中弾性クラスのカーボンロッドを選ぶ理由って、やっぱりキャスト時の気持ちよさが大きいんですよね。
全身で溜め込んで本当に弾き出すようにルアーを射出する感覚。
やや重めのルアーを気持ちよく投げ込んでいける、投げ感の気持ち良さ。
本当にこのロッドのはじき出すようなキャストフィールは気持ちいい。
自分にとって600SDMはそういうロッドです。
もちろん出番はハイシーズンに多くなります。


ショートグリップで6フィートのレングスなので、ザラ等の操作系トップウォーターやポッパー系を扱うにもマッチします。

そもそもスペックがあてにならないというのもロードランナーではよく言われる話ですが、600SDMは最たるもの。
だから、「ピッチンシェイク」なんてサブネームがついてますが、撃ちモノでピッチングメインにしたらキャストフィールが関係なくなってしまうのでもったいないですね。
確かに細身になることで、重心もより手元に寄ってシェイク等のアクションがしやすくなるって見方もできるかもしれません。

もちろんスペック的に汎用性もありますしワーム系の釣りに使用するのもできないわけじゃないです。
ただどうしてもダルさは目立ちますし、そういう釣りにはもっとシャープな味付けのロッドのほうがより向いているのは事実だと思います。
なので幅広いルアーに使えるロッドですが、ハードルアー系が絶対的におススメ。
おわりに

なかなか他にはないキャラクターのロッドです。
初期シリーズ、Nシステム、アウトバックまでしかラインナップにない番手なので、中古品市場でしか見かけませんが、そのかわりお値段もずいぶんお手頃になっています。
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