キャスティングジグは、カバージグタイプのラバージグ。
ラバージグの名手としても名高い菊本俊文プロ愛用のジグでもあり、発売されて以降長年の間、多くの人から高い評価を受けています。
現在店頭に並んでいるのはシリコンラバーモデル。
私の知る限りですがおそらくもう28年程はマイナーチェンジを繰り返しながら売られ続けています。
エバーグリーン「キャスティングジグ」
ひし形ヘッドとキーパー部まで分散されたウエイトバランスが特徴。
スイミングでは水平姿勢をとりやすく、またフォールではスライドフォールが出しやすい設計になっています。
ヘビータックル、ビッグフィッシュにも安心サイズの特注フック。
メーカー製品ページはこちら。
インプレ
機能とデザイン
ラバージグのヘッドは、重心がヘッドに集中しているタイプとトレーラーキーパー部まで分散しているタイプの2種類に大きく分けられると思います。
キャスティングジグは後者。
重心がヘッドに集中しない設計です。
この設計とヘッド形状によって、スライドフォールやイレギュラーアクションが得意になります。
ヘッドの付け根に向かって絞られるような曲線に美しさを感じます。
カバージグといってもヘッド幅があるので、本当にゴチャついたヘビーカバーや濃密なマットカバーに入れて出すような釣りになるとスリ抜け重視のラバージグの方に優位性があります。
そもそもエバーグリーンはホントのヘビーカバーには、スリ抜け重視のブッシュストライカーというラバージグを出していました。
残念ながら今はもうなくなってしまいましたが…。
使用感
個人的にはMHクラスのタックルで3/8ozメインに使用するのがほとんど。
主な出番はちょっとボリュームのあるジグで存在感を出して使っていきたいときですね。
ブラシガードとスカートが長めなので、使い手の好みで調整する幅があります。
だいたい1cm程度ラバーをカットして、開きをよくして使っています。
そこまででもない通常のカバー周りからオープンウォーターまではオールマイティに使えます。
ボトムでもバランスの良さが生きていて、横倒れしにくくジグが立ちます。
ゴチャついたボトムの沈みモノの上を揺すりながらトレースするような場面でも、この重心バランス故か根掛かりにくさを実感します。
カバーにテンポよく入れて抜いてを繰り返すよりは、ボトムでの誘いやスイミングで追わせるということを考えるようなときに使い勝手が良く感じます。
パッケージ 裏にはビッグバスを取るためにと書いてあります。
デカバスを狙い込むとなったらもちろんボリュームは大事になってきます。
ただ個人的な経験としては昔からレギュラーサイズを含めてわりと大小問わず掛かってくるんですよね。
魚が薄くなっている昨今だからこそ、やる気のあるバスに見つけてもらえる存在感っていう意味でボリュームの大切さを感じることも多々。
なのでわりと普段から特に相対的濁度が上がった時、存在感を出したいときには出番になります。
そういう意味でも昔からカラーはブラックがお気に入りです。
今でいう#101菊本ブラックですね。緑フレークが混じるのもキレイだと思います。
ちなみに最初期のブラックはラメ無しの真っ黒ヘッドでした。
緑ラメが入るのはマイナーチェンジして青い紙台紙になってから。このころからだんだんとラバーも伸びてきた気がします。
トレーラー
トレーラーは好みで良い雰囲気に仕上げたり、色々な組み合わせを楽しめば良いモノです。
個人的には今のところ主なトレーラーはだいたい2種類。
パドルテールワームなど水流抵抗が少なくかつ扁平ぎみなワームと組み合わせて、スライドフォールを生かして落としていくのと、
ピッグダディなどと合わせてボリュームと存在感でホワッと見せるイメージで使うことが多いです。
ブラシガード
雑な方法ですが、いくつかのジグと一緒にフックポイントが出る直前までハカリに押し付けて比べてみました。
ケイテックモデルⅠ | 約25g |
カバージグSS(柔) | 約35g |
o.s.pゼロワンジグ | 約50g |
EGキャスティングジグ | 約70g |
カバージグSS(硬) | 約100g |
全て3/8ozモデルでの袋出し状態での計測です。
これ、手感覚なので誤差も大きいですので参考までに。
ダイワのカバージグは製造時期によってガードの硬柔差がだいぶあります。
キャスティングジグのブラシガードはどちらかというと硬目で、カバージグとして使うにも十分なものだと思います。
長さと本数があるので好みに合わせて調整がしやすいガードになっています。
おわりに
近年はコンパクトサイズのラバージグが人気ですが、時にはフルサイズのラバージグを使ってやや豪快なバスフィッシングを楽しんでみるのもいいんじゃないでしょうか。
[サイズ] 1/4oz 3/8oz 1/2oz