ハイシーズン、シャローにエビが沸く季節なせいもあるかもしれませんが、フワッと落ちる、入ってくるモノへの反応が飛びぬけて良いときがあります。
夏次期のシャローカバーといえば高比重バックスライド系ワームはもはや定番ですね。
今回は、ケイテックのソルティコアチューブ。
バックスライドの釣りでメジャーなゲーリーヤマモトのファットイカシリーズと比べると、
・お値段お安め
・素材しっかり気味
・もちろんよく釣れる
と、これはこれで良い製品になっていて、イカ好きでも試す価値のあるおススメの逸品です。
ソルティコアチューブとは

ソルティーコアチューブは、名前の通り塩たっぷりの高比重素材が身にびっしりと詰まったチューブベイト型ワームです。
カバーゲーム用のワームとしてケイテックから発売されています。
中身が中空ではなく高比重素材をギュっと詰めて丈夫な素材で包み込む構造をしていて、これによって高重量化と丈夫さの融合を実現。
チューブベイト型ボディで余計なパーツが付いてないので、すり抜け性能に優れ、メーカー推奨もテキサスリグでのカバー撃ちか、バックスライドセッティング。

特にバックスライドセッティングでは、専用の突起が付いていて、これがフックセットの容易さと回収時のすり抜けに貢献してくれます。
スペック

2サイズ展開で、
詳しくはメーカー製品ページへ
価格はさすが自社生産のケイテック。ファットイカシリーズと比べても格段に手を出しやすい価格になっています。
フックサイズ

それぞれTNSオフセットで使ってみました。フックセットしたときのサイズ感は推奨通りでピッタリ。
上下共にスリットも入っているので真っすぐセットも楽ですね。
ちなみに開発者の故 林圭一さんは自身のブログで4.25インチにフックはガマカツワーム316 #5/0、ラインは東レスーパーハード14ポンドのセッティングで使っていました。
重さ

重量はだいたい公称値(3.5インチ→約7.8g、4.25インチ→約14.0g)のとおり。
(カラーによる違いや、個体差は多少あります。)

ちなみにフックセット時の参考重量は
3.5インチ → 8.8g
4.25インチ → 15g
それぞれファットイカシリーズよりやや重めになっています。
特に3.5インチはフックと合わせて約9g。ベイトタックルでも重量感がしっかりあって普通に投げれます(ノ´ー)ノ
ファットイカだと強い。けれどもベビーファットイカやTKツイスターJrだと若干スピニングにしたくなる。そんな間を突いた使用感。
ちなみにベビーファットイカとTKツイスターJrのフック含む重量は、共に2/0フック使用時で
ベビーファットイカ→6.8g TKツイスターJr→7.8g

アクション
ケイテックから公式に水中映像・アクション動画がYouTubeにアップされています。
使用感・インプレ

6.3フィート又は6.10フィートのMHクラスのロッドに、PE3号。そんな組合せで使うことが多いです。
着水姿勢にもよるのですが、入水すると20㎝くらいスッと進んでから動画通り上から見て45°ほどの角度でナナメに奥に進んでいきます。
使用するフックやバランスによるところもありますが、進水感覚はファットイカシリーズと似てる感じ。
扁平ボディでグングンスライドしていくよりは、このくらいが着底をイメージしたりコントロールし易い面も感じます。
使用イメージは完全にエビ系イミテートですね。
進んでいくラインのマーカーを見てるのが楽しくてけっこうやりきれちゃう感じです。
足が想像以上にやわらかくて、引くと抵抗は少ないのにイソギンチャクみたいにフワッと広がっています。

流入河川のブッシュ、オーバーハング、浮きゴミ周りでフォールさせて、時には1,2回上げ下げさせてピックアップ。
スカートの中の突起が秀逸でピックアップ時の抜けもよくズレもなく。
バイトは全て着底直後くらいが多く、ピタッととまったラインがわずかに動いたり走ったり。

小さいのからレギュラーサイズまで楽しませてくれます。
たぶんお尻から食いに来ることが多いんでしょうね。そこにフックポイントがあるものだから小さいバスもしっかり掛かってフッキングミスも少なくなります。
また、いわゆる高比重ワームのノーシンカーなので、シンカーがあると即スタックする石積みまわりで使うのにも丁度良い。
荒れてなければ、わりとどこにでも投げていけます。

4.25インチのほうはパッケージで見たときにはちょっとボリューミーでデカいかと思ったんですが、現場で使うとそんなこともなくて。
まあ身は半分ですからね。
重量が約14gと、ノリーズのフリップドムと同じくらいあるので、バックスライドだけでなく結局突き破らないといけないマットカバーや小さなポケットへのキャストアキュラシーがより高くなります。
なので大雨や台風後の、ゴミが大量に浮いて固まっている状況で活躍すると思います。
特にPEライン使用時で風の強いとき等重さが欲しいときや、小バス小ナマズを避けたい状況でも使えますね。
両サイズは、とにかくバスのいるカバーに入れたモノ勝ちな状況では使用するタックルで使い分ければいいかなと感じます。
おわりに
やっぱりシーズン中は用意しておきたい高比重バックスライドワーム。
どうしてもイカの持つ魔力が必要なんだという時以外は、ソルティコアチューブの持つ魅力で十分だろうっていうのが率直な感想。
特にカバー撃ち用途で使うにはソルティコアチューブは使い勝手もよく、丈夫さも持ち合わせた扱いやすい良い製品。
3.5インチあれば普通のベイトタックルで近~中距離打っていくには十分使えます。
【3.5インチ】
重量:約7.8g
推奨フックサイズ: オフセットワームフック#3/0
バックスライドセッティング: オフセットフック#3/0
1パック:6尾入り
価格:680円税別
【4.25インチ】
重量:約14.0g
推奨フックサイズ: オフセットワームフック#4/0
バックスライドセッティング: オフセットフック#5/0
1パック:6尾入り
価格:800円税別