夏の暑さも和らぎ人間も過ごしやすくなったころ。
秋は巻物じゃあうおおおおっ
てなる前に、冷静にこの時期を振り返ってみたいと思います。
クリアレイクやリザーバーだとまた違うかもしれませんが、自分の経験の中からなんとなく思ったことを。
秋は巻きモノ?
秋は巻モノ! そうよく言われますが、ではなぜ秋は巻物なんて言われるんでしょうか。
というのがよく言われる話。
ただ、現場で釣りをしていると、散るといってもホントにどこにでも散るわけではないというのがよくわかります。
これはかなりフィールドごとのクセがありそうですが、
沖目のエリアが良くはなってくるものの、釣れる場所がショアラインを含め基本的に良い場所なのは他シーズンと変わりません。
個人的に感じているのは、ショアラインから沖目まで、いろんなところにいろんな状態のバスがいて、その密度は薄く、良いタイミングは短くなってくるってこと。
それが故に様々な釣りが楽しめる一方、ハズすと何もないことも増えます。
薄くなるからこそ、逆に何か一つの釣りをやりきるのもあり。
この時期は冷たい雨も手伝って大きな水温変化も起こりやすくなります。
環境変化によるタフコンもありますが、高水温が解消されることで新陳代謝が低下し、活発な捕食を必要としなくなる上、適水温で脳みそも冴えてるぜっていうのが秋のバスだとも感じます。
水の透明度も上がって、そこにあるルアーをよく見るし、よく考える。
だから、瞬間的に反応させる、食性や興味以外で口を使わせる釣り方が有効になってくる。
効率面だけでなく、釣り方としてリアクションやアトラクター効果が生きるというのが重なってハードルアーが効いてくるんじゃないかなと感じます。
効率よく探りながらやる気のあるバスを寄せる力があり、かつニュートラルなバスへのリアクション効果もあるスピナーベイトが最も生きる時期でもあります。
ワームの釣りもまだまだ有効。ただ、夏の様に簡単にバイトが得られる状況は減るので、気分を入れ替えてより丁寧に誘うことを意識することが大切になってきます。
9月
猛暑が終わって、過ごしやすくなってくる9月。
秋雨前線の影響で降る雨も手伝って、だんだんと水温も下がってきます。
ここ数年は暑い日もまだまだ続きますが、表水温25℃前後で一度落ち着く傾向があります。
このころは完全に夏を引きずる状態。
沖目のブレイク周りも釣りやすくなってきますが、夏に釣れた流入河川やインレットでまだまだ数がでる時期です。
バンク沿いのカバーに付く魚もまだまだ多くいます。
サイズより数を釣るなら夏の延長で水の動く場所の方が釣りやすいと感じます。
近年は夏の間に釣られた結果なのか、トップ系の食い方はおとなしめに吸い込むストライクが多くなる気もしますが…
場所場所に合った好きなルアーで魚が釣れる非常にいいシーズンです。
10月
暑さを引きずる9月から、本格的に寒い日も増える11月へむけて、もっとも環境変化の渦中になる10月。
暑い年、寒い年でかなり印象が変わるのが10月でもあります。
だいたい頭のうちは水温も20℃前後となり秋本番。
ワームの釣りなら気分を入れ替えておもいっきり丁寧にやるか、もしくはスピードを伴ったリアクションがより効果的に。
個人的には縦の釣りも横の釣りも、遅いか早いかで迷ったら早い方に振ってしまった方が結果良い魚が釣れる傾向にあります。
思い切って釣りを切り替えることができれば10月中頃までは楽しく釣りができるシーズン。
中盤、水温が10℃台になってくると、湖の雰囲気がガラッと変わってきます。
楽しく釣れてたのが、必死に一匹を追う展開も増えてきて。俗に言う「岸辺にノーシンカー投げてれば釣れる」という簡単な状況は少なくなってきます。
気温も雨も冷たく感じることが多くなり、いよいよ流入河川の上流部なんかは厳しくなってくる時期。
後半水温15℃を切る頃から水質の悪化も目立つようになり、より厳しい場面に入る印象。
水温が上がる午後からのタイミングで魚の動きを感じるのもこの頃。
風が穏やかなら、午後からシャローに差してくる魚に出会うこともできます。そんなときにはザラやバズ、スピナベのリアクションパワーでグッドフィッシュが取れるケースも。
また、水温が一気に下がったりしたときには既にメタルバイブの釣りが効いてきます。
どっちに振るかが大事になってきますが、全体感で言うとメインは巻いて、要所要所にはしっかりクワセの釣りを投入することがキモになってきます。
11月
冷え込みも増してより強く冬を意識してしまう時期。
釣果もかなり減ってきて、近年はたいがい2週目あたりでノーフィッシュをやらかします。(笑)
ここが一番難しいタイミングではないでしょうか。
気温だけでなく水温も安定と下降を繰り返す中で、やはり数日でも天候が安定したときが釣りやすい印象。
15℃あればまだ、穏やかな天気の日の午後は水面に出ることもあります。
末近くなって12℃を切ってくるころにはショアラインはかなり厳しくなってきますね。
フィーディングのタイミングを捉えられるかどうかの勝負にもなってきて、例えば石積みでも内側がよかった春と比べると良い魚は沖側を回っている傾向。
フォールターンオーバーが・・なんてこともよく耳にする時期。
個人的には水辺を見る限り、水温低下に起因する水質悪化がほとんどで、死水が湖底から巻き上げられるほどの対流やその影響はないんじゃないかなーと思って浮いてます。
よりシビアにはなりますがタイミングを当てればまだまだ果敢にストライクが取れる時期。
冬を前にミドルレンジクランクやシャッドの釣りが本格的に生きてくるシーズンです。
おわりに
フィールドによってズレはあると思いますが、わりと魚を探す楽しみがあったり、アタれば良い釣りもできる季節。
たしかに後半は厳しくなってきて、ハズすとおもいっきり打ちのめされることも。
けど、水中の魚はまだまだ元気。
ぜひフィールドに足をはこんで行きましょう。
①猛暑も過ぎて、水温も徐々に低下してフィールド全体が適水温になると、バスもどこにでもいれる状態になり、活動範囲を広げ、広範囲に散っていくとされています。
②水温の低下とともに岸辺のエビ・ゴリ系がだんだんと姿を消し、バンク沿いやカバーへの依存が薄くなり、メインベイトも小魚へと移りながらだんだんと沖目の地形変化やベイトに付いて沖へでていくようになる。
③あちこちで活発に捕食するようになり、バスの回遊性も増すので、効率よく広範囲を探れるのがスピナーベイト・クランクベイト・バイブレーションプラグなど。広範囲に散ったバスには巻きモノで出会える確率を上げる。