交通の便も良く、市街地も近くてなにかと便利な土浦エリア。
霞ヶ浦・北浦自体が全体に護岸整備されていてオカッパリがしやすいですが、中でもアクセスの良さから電車バサーに人気のエリアでもあります。
バスの個体数が減って釣りにくいと言われる昨今でも根強いファンのいるエリアです。
境川

土浦エリアに多い本湖西側からの流入河川とは異なり、南北に伸びるのが特徴の境川。
そのため、他の川が西風に吹きさらされるような日でも、比較的穏やかな水面で釣りができます。
河口は新川と隣接していてベイトも入りやすく、河口から上流部までデカバスも多く差してきます。
ただし、近年は河口部が浅くなってきているため、一番目の橋から上流にかけて、水門周辺を中心に釣っていくのがおすすめです。
※岸際は斜面が多く滑りやすいので、足元には十分ご注意ください。
新川

【河口部】
河口部は横にある浄水場から17℃程度の排水がでています。
そのため水温が安定しており、一年中釣果が見込める人気スポットです。
特に冬場は50upの実績も多く、コイ・ヘラ釣りも盛んな一級エリア。
とはいえ、ここのバスたちは365日飛んでくるルアーを見ているので簡単には口を使ってくれません。
フィーディングに入るやる気のあるバスは、スポット・タイミング共にシビアで捉えるのが難しいため、ライトリグのスローな釣りと、スピードを生かしたリアクションの釣りの両極端を使い分けていくのがおススメです。
隣の「土浦新港」は関係者以外立入禁止になっているので注意してください。

【中上流域】
線路をこえて中上流域にいくと緑が増えてきます。
6月〜9月の高水温期は、バスも積極的に差してくる時期。
中流は税務署、ケーズデンキさんの横あたりからコンクリート護岸まわりを丁寧に、
上流は葦やベジテーションカバー、橋脚やちょっとした流れ込みまわりを中心に釣ると楽しいと思います。
上流は水深が浅く、バスに気配を悟られやすいので、静かに移動することが重要です。
浮葦

土浦港南岸のすぐ外にある、係留された浮き葦のあるエリア。
足場が良く、バス釣りはもちろんヘラ釣り師にも人気があります。

岸際は場所によってかなり水深に変化ができてきます。
護岸際はもちろん、岸から沖にむけて数mゴロタが入っているので、ゴロタの上や沖側の切れ目を釣っていくのがオススメです。
浮いている葦と、それを止めているロープにもバスが付きますが、大切なルアーをなくしたくないならハードルアーは使わないことをお勧めします。笑
ゴロタ場はかなりスタックしやすいため、ノーシンカーやネコリグなど軽めのウエイトから入るのが良いでしょう。
ハイシーズンの朝一はトップも楽しめます。
桜川

土浦エリア最大の流入河川。水質も比較的安定していて、濁りの少ない日は安定した釣果が期待できるポイントです。
土浦駅のすぐ横を流れているので電車の方は徒歩でも行きやすい。
ただオカッパリだと河口側は釣りにくいので、線路より上流側の右岸、コンクリート護岸されたエリアから土浦イオンの横あたりまでが釣りやすいと思います。
水深の変化や橋脚まわりを中心に、クランクベイトやスピナーベイトなどシーズン中はハードベイトでの釣果も見込めます。
備前川

桜川の隣に位置する、街中を流れる川です。
完全に護岸化されていて変化が少ないので、だからこそちょっとした変化に魚がつきやすくなります。
岸際を中心にシャッドなど弱めのハードベイトで流しながら、ところどころにある沈みモノや変化に気付いたら、ネコリグやダウンショットなどのライトリグを入れていくのが定番の歩き方になります。
水中の見えないところに排水口があったり、バスの付くポイントになっているので、岸際や街並み、道路際のハス田をよく観察すると良いですね。
近年は釣果実績が下がっていて人もまばらですが、実はかなり上流までバスは入っているので探索しがいのある川です。
花室川

河口側の一部を除いて護岸化が少なく、自然の多い釣り場です。土と緑が多く目に入ります。
本湖が荒れたときなど特にですが、ベイトも豊富に入り込み、バスもエサを求めて差してきます。
ビッグフィッシュの実績も多く、人気のある流入河川です。
一本目の橋より上流がオカッパリはしやすいと思います。流れ込みのあるところや橋脚周りを中心に釣りをしながら、ハードボトムエリアを探してみてください。
土浦港
※現在は釣り禁止です。

おそらく釣り人の間でだけ土浦旧港という通称で通っていますが、一般人との会話では通じないので注意。
土浦新港との対称でいつか誰かが旧港と言い出したのが慣習化したのと思われます。旧の字がつくと旧校舎のように使われなくなったイメージがありますが、現行で船舶停泊施設として利用されている港です。
以前はおかっぱりアングラーに大人気だった土浦港も2018年から船舶停泊エリアはルアー釣り禁止になりました。
県の指定管理者制度の元、ラクスマリーナが管理者となっていましたが、2020年4月より土浦土木事務所(河川整備課)の管理に戻っています。
21年5月、ルアーの部分が消されエサ釣りも含めて停泊エリア内は釣り禁止に。


21年6月より、あくまで公共の停泊施設のため、港内全域、エサ釣りも含め総じて釣り禁止になりました。
よって、ポイント紹介の部分は削除します。

残念がる声も多いですが、船舶への被害やゴミ問題から考えると当然の判断なのもよくわかります。
元々、公には関係者以外立入禁止の扱いで、釣りは黙認されてきただけでもあったので、まずは長年釣りをさせてもらえたことに感謝をしたいですね。
駐車場所と水辺が近く、家族連れから車いすの人まで、どんな人でも釣りに親しめる貴重な場所だと思っていたので、これ以上釣り場が減るようなことのないようにできたらと思います。
釣り人一人一人が気を付けないと貴重な釣り場は減る一方になってしまいます。
おわりに
土浦のメジャーなスポットを中心に紹介してみました。
簡単には反応しないバスも多いため、スタンダードな釣り方で口を使わせるのはタイミングを得ないと難しいです。
安定した釣果を求めるならライトリグのスローなアプローチを中心に、スピードによるリアクションを混ぜるような釣りをしていかないとデイタイムは壊滅的に釣れなかったりもします。
とはいえ、タイミングを捉えるとまだまだ良い釣りもできます。
ここで紹介した以外にもバスのいる場所はたくさんあります。
地図をみながらポイントを探したり、探索するのも面白いですよ。
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