リーダーレスダウンショットリグの変則タイプと言えるチェリーリグ。
チェリーリグは、2011年頃、ルアータックルショップ「GOOBER」(グゥーバー)の店主、荻野貴生氏が考案したリグです。
リーダーレスダウンショットリグのより良い形を求めて試行錯誤した結果、出来上がったとのこと。
チェリーリグ
チェリーリグは、オフセットフックにワイヤーがセットされた出来合いの専用品「フェロモンチェリー」を使用することからチェリーリグと言われます。
特徴はフック一体式のワイヤー構造。
リグ中の関節部をなくすことで、ワームの制動幅が抑えられ、アクション中の水中姿勢が良くなりかつフッキングにも貢献します。
リーダーがワイヤーになっていることで、狭いところにラインが噛み込みむような根掛かりが軽減されます。
・リーダーレスダウンショットとの主な違いは、可動域の制限とウエイトの低重心化。
・通常のダウンショットリグとの違いは、リーダー部分がワイヤーなこと。
フックごとにチェリーの色を変えた製品パッケージ。
本家解説ページはこちら。
https://g-con.amebaownd.com/posts/1652207/
インプレ
個人的にはジカリグ等いわゆるリーダーレスダウンショットリグはよく使っていました。
それでも、チェリーリグっていうとなかなか手を出せずにいたんです。
身近に売ってなかったのも理由の一つ。
一方で愛好家を生んでもいるようなので気になってもいました。
キロフックの#1/0でドライブクロー3インチ、#2/0でエスケープツインにぴったり。
〇フッキング良好
〇根掛かり少なめ
〇ダイレクトな操作感
使ってる印象は、当たり前ですけど普通に釣れます。
そしてフッキングはだいたい良いところに掛かる。
透明度の低いフィールドではワイヤーの存在感はあまり気にしなくてよさそう。
特にハードボトム系では確かに根掛かりが減ったように感じます。
とはいえ、カバー周りで使っていると挟まるところは挟まるよねっていうのが正直なところ。
実際、ラインアイ周辺で挟まったり、又フックポイントがモノに刺さればハズれにくいのは他のリグと一緒ですからね。
根掛からないというよりは、シンカースタック系ならラインが嚙み込むようなことがないので、根掛かったあとに反対に引いて外しやすいと感じます。
なのでホントに複雑な沈みモノ相手には過信しすぎないほうが良いです。
基本性能は、リーダーレスダウンショットリグとそんなに変わりません。
ただ、なんかね、使用感良かったんですよ。
操作感にダイレクトさがあって、フットボールジグを扱っているような感覚も覚えます。
ダイレクトな操作感が、岩盤状のところをダウンヒルで落としてくのにストンッストンッって着底感も気持ちよくて。姿勢の安定性も相まってフットボールジグに近い感覚で使えるなって思いました。
シンカーウエイトは、タングステンの1/4ozと3/8ozメインで使用してますが、シャローカバー周りだとこのくらいの重さが適度なところ。
△融通は効かない
△入手難易度は高め
△お値段も高め
一方で、フックとワイヤーが一体になっているフェロモンチェリーを使用するので、フック交換には不便するのも事実。
なので、ある程度撃ちモノで使うワームやフックが決まっている状況におススメです。
自分の周りだとなかなか入荷を見ないので入手難易度はやや高いかもしれません。
また、一般的なフック類のお値段と比べるとやや高めには感じます。これは一つ一つ手間をかけて作っていることを考えるとしょうがないところでしょうか。
似た使用感で扱えるアクティブのダイレクトスティックを使用する選択肢もあります。
Aタイプがオススメ。
好みのフックを使用できるのと、フック交換が可能なメリットがあります。
おわりに
チェリーリグは、ワイヤー構造の特性だけでなく、感性とこだわりのリグって気がします。
カバー周りだけでなく、意外とダウンヒルでの使用感が良かったですね。
お好みのフックの#1/0#2/0サイズを買っておくと対応幅が広いと思います。
チェリーリグの作り方
荻野氏による解説動画はこちら↓
[用意するもの]
・フェロモンチェリー
・お好みのバレットシンカー
・プライヤー又はペンチ
①バレットシンカーをワイヤーに通します。
②長さを決めてワイヤーを曲げ、カット。
③バレットシンカー内部に当たるワイヤーを少し曲げておくと内部で摩擦で固定され、シンカーのズレが無くなります。
仕上がりはこんな感じ。
・ワームの姿勢が良い
・フッキングが決まる
・根掛かりにくい
・感度が良い