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ノリーズ「マルノミフラット60」使用インプレッション。

マルノミフラットは、2024年7月、ノリーズからリリースされたフラットサイドクランクです。

コンプリートフラットとマルノミフラットの比較画像
左:コンプリートフラット68 右:マルノミフラット60

もともとノリーズには、コンプリートフラット68というフラットサイドクランクがありました。

おそらく、そのダウンサイズ版として作り始めたんだと思います。

それをマルノミフラット60と別名称で出すあたり上手ですね。

「マルノミ」っていうネーミングが良いと思います。

マルノミフラット60

マルノミフラットパッケージ画像
マルノミフラット ネーム画像
ボディ長60mm
重さ10.7g
潜行深度1.8m/12lb.
ラトルサイレント

メーカー製品ページはこちら。

インプレ

主にHBSPの600Lにメタマグ12ポンドラインのセッティングで遊んでます。

このサイズだけあって小バスからレギュラーサイズまで楽しく拾えます。

潜行角緩めの上、スペックの潜行深度1.8mはけっこう頑張らないと潜らないので、ロッドを立てれば水深1m程度のショアラインでも扱いやすいです。

パールアユオレンジベリー

約3/8ozの重さは一般的なクランクベイトの重量感。

遠投はリスクが大きいですが、近中距離で投げてる分にはキャストのしにくさは感じません。

風があると特にフラットサイドならではのスライスはしますが、固定重心でもバランスがとれてるのかリップが寝てるせいか、クルクル回って失速したりはしにくく感じます。

ピンポイントキャストは少々気を使う程度です。

ボディデザイン

スパッと切り落としたようなフラット面はなく緩やかに膨らんだボディサイド。

コンプリートフラットが割と大きい方だったので、8mm差は比べるとだいぶ小型です。

といっても国産フラットサイドのメジャーどころと比べると一般的なサイズ感と言えます。

コヒラ:53mm
チーター:55mm
マクベスフラット:57mm
マルノミフラット:60mm
フラットフォース:62mm
HPFクランク:63mm
RCフラットシャッド65MD:65mm

フラットサイドクランクだとこのくらいが基準になるんですかね。

普通のラウンドクランクだと60mm台だとやや大きめに感じますが、マルノミは手にしてみて全く大きいとは感じません。

ホログラムフラッシングギル

これで釣りたいと思わせる可愛げのあるボディデザインです。

ややデフォルメ感のあるむっくりした雰囲気がたまらないですね。

お腹からテールにかけて絞りすぎずに膨らみを残したデザインは、パンフィッシュ的形状を強く意識させブルーギルイメージがわきやすいです。

リップ

フラットサイドクランクというと基盤リップのものを多く見かけます。

リップがプラスチック製なのは、硬いモノが多い霞周りで使うにはありがたいですね。

中層使いが多いとはいえ、どうしても底を叩いてしまったり石積みに擦れることもあるのでプラリップはやや安心感があります。

引き感

左から HPFクランク、フラットフォース、マルノミフラット、マクベスフラット

同クラスの国産インジェクション性フラットサイドと投げ比べると引き感は強めなのがよくわかります。

そしてロールも強ければ浮力も強い。

ノリーズらしい小さくしても弱くしない系の仕上がりになっていると思います。

アクションは、ハイピッチかつロール強めのヒラヒラ。

側面の面積が大きくとられていることもあって、だいぶヒラヒラビラビラ感強く感じます。

アクション時の倒れ込み幅とピッチのバランスはかなり好みです。

フラットサイドクランクの特徴と言われる中層のバスを寄せて食わせる性能も高そうです。

体高があるから心配だった安定性も、川で早巻きしても僅かに千鳥りながらぐんぐん泳いできます。

浮力について

マルノミフラット釣果画像①

インジェクション成型のメジャーなフラットサイドクランクの中では、だいぶ浮力高めな仕上がりになっていると思います。

水面~サブサーフェスでも遊びたい人には良い浮力になるでしょう。

浮力があるのでモノに当たったあとに浮かせて躱すということはしやすい。

中層で止めながらゆっくり誘うのはしにくいけれど、そこはメリットとトレードオフですね。

低浮力×基盤リップで作り出すハイピッチアクションの設計は多くあると思います。

マルノミフラットは、高浮力×樹脂リップで作るハイピッチ。

浮力を生かしてピッチを上げてると感じます。

シェイキー

マルノミフラット釣果画像②

流行りのシェイキーにも挑んでみました。

マルノミフラットの場合は首振りしながらボディを倒すロール入りのドッグウォーク。

(何がシェイキーでどこまでがシェイク巻きかという判断の厳密性には触れません。人それぞれ定義や楽しみ方は違うとおもうので。)

このアクションを出すのにはかなり細かくアクションを与える必要があったので個人的には難しかったですね。

ふつうにゆっくり巻く、又はストップ&ゴーで十分釣れると思ったので、厳しい時期でなければ無理にするものでもないかと自分に言い分けしました。

そして厳しい時期にはそもそも低浮力系フラットサイド又はシャッド系になってしまいそうでもあります…。

ただそういった使い方もできた方がルアーの持つ可能性の幅は広がると思います。

おわりに

マルノミフラット釣果画像③

個人的にはいわゆるその手の使い方というか、中層でゆっくりも使いやすい系のフラットサイドクランクとしてはフラットフォースがお気に入りです。

マルノミフラットは高浮力で、それとは正反対のキャラクターが立っているので一段浅いところでの使いやすさを強く感じます。

フラットサイドクランクの中でもシャローでやや強気に巻き込んでいく時に合いそうです。

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