ジャッカル「ダウズビドー」。
ダウズビドー(DOWZVIDO)は、人気ルアーメーカー、ジャッカルからリリースされている90mmクラスのロングビルミノーです。
ロングビルミノーっていうジャンルはやはり使いどころを選ぶ側面が強いせいか、あまり流行らない印象があるんですけどね。
90mmクラスのロングビルミノーとしては、ステイシー90やキッカーイーター以来のスペシャルヒットだったんじゃないでしょうか。
一時期は入手困難なルアーでもありました。
もちろん人気プロ秦拓馬氏のプロデュースだったこともありますが、他のロングビルミノーとは違った切り口で製作されたというのも大きいと思います。
DOWZVIDO 90SP
全長 | 90mm |
重さ | 10.7g |
タイプ | サスペンド |
フックサイズ | #7 |
メーカー製品ページはこちら。→ジャッカル ダウズビドー
インプレ
シュッとした顔つきに深すぎず繊細な鱗模様。滑らかだけど丸みを帯びないデザインがカッコイイ。
ロングビルミノーというと3mから潜るものが多かったですが、ダウズビドーは潜行深度2mほど。
かつ主流だった止めて食わす能力よりも、逃げ惑うベイトフィッシュを演出するエスケープアクションを売りにしていました。
2m前後の浅めのレンジで主に巻きの使用が気持ち良いことや、やや緩めの潜行角度から、オカッパリでの使用のしやすさもあったと感じます。
この設定はショアラインが基本的に浅めな霞まわりでも使いやすく、またしっかり潜るわりに軽くキビキビした巻き心地は、使っていて気持ちのいいものがあります。
三連重心移動システムとは打ってますが、実際には内部ウエイトが4つ移動するので、10gとはいえ気持ちよく飛んでいきます。
打点が高い遠投だと飛行姿勢がやや逸れることもありますが、オープンウォーターなら問題ないでしょう。20m程度の近中距離で使ってる分には気になりません。
個人的に使用頻度が高くなるのは秋冬。
秋は水温が15℃を切って、ショアラインのカバー周りや流入河川での反応がめっぽう減った頃(見失った頃)。
じゃあ本湖で巻くかって状況にローテーション入りします。
消波ブロック帯であったり、秋冬にベイトフィッシュが寄るようなやや水深のある場所。橋脚や水門、やや沖目のブレイク上やハードボトムを含めて。
DRタイプのシャッドを入れるような場面で、ロッドワークでレンジコントロールしながら、シルエットを試す意味も込めてダウズビドーをローテーションします。
やっぱりこの時期になると長細いミノーシルエットを入れたくなるんですよね。
秋のうちはクランキンミノー的に。
巻き感軽めで、ハイピッチなアクション。安定性が強いので軽快に早巻きできます。
直進安定性が高い故か、ボトムへのスタック感はやや強め。
なので、どちらかというと中層での使用がメイン。
冬場はスローステディーリトリーブか、リッピングでポーズと軽いジャーク(トゥイッチ)を混ぜながら。
いくつか買いましたが、水温10℃程度でデッドスローフローティングになる個体とデッドスローシンキングになる個体とがあります。製品誤差や塗料による重量差だと思います。
個人的には10℃を切る頃にデッドスローフローティングになるくらいにスプリットリングで調整しておくと春まで使いやすい感じ。
リップの水噛みが良いせいかそんなにダートするタイプではないので、逆にトゥイッチジャーク時の移動距離を抑えた冬場の釣りに合いますね。
人気ルアーだけあって検索すればダウズビドーの動画はたくさん出てきますが、冬のダウズビドーが神がかってる動画といえばやはりこちらでしょう。
タックルについて
引き感軽め弱めなので、MLクラスの低弾性カーボンロッドに10~12lbラインを中心に調整するのが扱いやすいです。
逆に振動感が細かいので、あまりダルめの竿で扱うとプルプルが感じにくくなります。
おわりに
ミノーシルエットで1段深く入れたいときはもちろん、早巻きでも流れの中でもバランスを崩しにくいので軽快に巻き込んでいけるルアーです。
ミノー、シャッドのローテーションに加わると心強いですね。
【 特 徴 】
・高速リトリーブに対応するバランスの良さ
・軽快な引き心地
・ハイピッチローリングアクション
・三連重心移動システム
・潜行深度2m
・緩やかな軌道