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令和の時代にパームスエッジ「EDGE」を語る。

釣具に関して何に趣を感じるかは人それぞれです。

私の場合、パームス初代「EDGE」シリーズのデザインは非常に気に入っていて、未だに使って楽しい持ってて嬉しいにつながる道具の一つ。 

発売から丁度30年経った今、一人くらいEDGEを語ってもいいじゃないですか。

パームス EDGE

アングラーズリパブリックカタログ96より

アングラーズリパブリック社より発売されていたパームスバスロッドがフルモデルチェンジし、96年にEDGEシリーズとして登場。

後にテーパー&シェイプを立ち上げるチーフロッドデザイナーの島津靖雄さんが監修したシリーズです。

詳しくは→wiki(アングラーズリパブリック)

グリップエンドにも「ヤシの木マーク」。製造時期によってプレートのものと表面が保護されたものがあります。

近年バスの世界では目にしなくなりましたが、当時は非常に有名だった「ヤシの木マーク」。

特に本山さんと赤羽さんがプロモーションの最前線に立っていました。奥村哲史さんもいました。

初代EDGEシリーズの特徴は、「現場対応力を大事にした釣り方に特化しないアクションデザイン」。

簡単に言うと、釣りの方向性をグラファイトとグラスファイバーで大きく2つに分け、

MB.グラファイトシリーズは、ティップに強さをもたせつつ自然に曲がるようにすることでジグ&ワーム全般に操作しやすく(ミラクルバランステーパー)、

V.グラスシリーズは、先端から段階的に曲がり込んでくるアクション(V.ステップテーパー)にしておくので、

あとは硬さと長さで使い分けてね。

という考え方を提案したシリーズです。

インプレ

1番のお気に入りポイントはデザイン。なんて言ったら元も子もないですが、使いたくなる心に訴えかけるデザインは大切です。

もちろんその上で機能的にも気に入ってます。

この見た目もロッドデザイナーだった島津さんのセンスによるもの。

ブラックベースにシルバーの文字入れは当時のGルーミスGL2やGL3に似た系譜の色使いになっていてカッコ良さを感じました。

そこにフロントグリップのやや角ばった形状とゴールドサーメットガイドにシルバーフレームの色味が良い味を出してます。

いつまでたっても飽きないデザインです。

ガイドフットはステンレスですがチタン風味に感じる色合いと、ゴールドとの相性が〇。

その後に登場するFlameシリーズやQuattroシリーズも未だに人気ですが、良いデザインですよね。

島津さんは「一番大事なのはテーパーデザイン」と主張する一方で、見た目やデザインに対する拘りとセンスのある開発だったんだと思います。

竿袋の色使いもイメージカラーに合わせられていました。

パームスはウエイトマス理論と謳っていましたが、持ったときの軽量感はおどろき。

例えば、似たモデルで重量比較すると、EVC-663(138g)と初代ゾディアス66ML-G(121g)。ゾディアスの方が実重量は軽いのに、振り感は圧倒的にEDGEの方が軽く感じます。 

同様に軽量さからV.グラスモデルはグラスコンポジットだと勘違いする人がいましたが、V.グラスシリーズはフルグラスです。

グラスらしくない軽量高感度。低弾性カーボンに近い感覚で使える強みがある一方で、この軽量感のためにハイテーパーとブランクの薄巻きがあるので耐久性への不安も残るところ。

蛇足ですがメガバス伊藤由樹氏が「高機能型クランクベイトの徹底考察」の中で、クランキングに適したロッドを解説するのですが、食わせたあとにスムーズにフッキングに移行できる自作トマホークと似た感覚で使えるロッドとして、パームスVグラスとフェンウィックのクランキングロッドを挙げています。

個人的に未だに手放せないお気に入りは、EGC-603とEVC-603。

懐古趣味的な意味でもなく、普通に替えの効かないモデルです。

604、605といったパワーレンジは、今どきの竿に置き換わりましたが、603だけは今使ってるので3代目でしょうか。まだ次のスペアもあります。

EGC-603

EGC-603
6ft. 1pc. 1/4-5/8oz.Lures 8-14lb.Line
Power:3 Rod Wt. 120g
オーソドックスなロッドレンジとミディアムライトのパワーは、ライトワーミング全般に適し、そのフレキシブルな基本性能によりルアージャンルにかかわらず、幅広いライトゲームに対応する能力を備えている。

感覚で言うとやや強めのMに近いMLなので、操作感の欲しい10g前後の釣りにはだいたい適応できるバーサタイル性を見せます。

特に、近中距離でシャローカバー周りに10g程度の高比重ワーム、ドライブシャッド4in等をヒョイッと放り込んでいくには適度なレングスとパワー感です。 

16カシータスのMGLスプールと合わせると軽い上に本当にピッチングやヒョイ投げが楽で、ゆっくり流しながら細かいところを探る釣りに手放せません。

メインの用途にはなりませんが、ティップ部にやや硬さをもちながらもあとは自然に曲がり込んでくれるアクションデザインなので、シャロークランク、ジャークベイトの類までカバーします。

EVC-603

EVC-603
6ft. 1pc. 1/4-5/8oz.Lures 8-14lb.Line
Power:3 Rod Wt. 135g
ミディアムサイズのファーストムービングルアー全般に対応するパワーを備えたベーシックな入門モデル。スピナーベイト、バズ、クランクベイト、バイブレーションなど全てに優れたフッキング性能を発揮する。

同様に替えの効かないEVC603。

ワイルドハンチを始めとした普通のクランクベイトの巻き物、ボリュームゾーンをカバーします。

やはり6ftの長さは細かいところに正確に入れていく場面で投げやすく、リーリングもロッドワークもしやすい。

6フィートのフルグラスという設計自体が今の世にはない貴重なものです。

EVC-663

バックシートを釣る時やラインメンディングが気になるとき、長さが欲しい時にはEVC663を持ち出すこともあります。

おわりに

島津さんはロッドの命はテーパーデザインにあると言う一方で、

「時代が経ちその性能、機能が古臭くなっても愛される道具には、かならず性能、機能以外の魅力が隠されている。」

という言葉を残しています。

個人的には後発のEDGE PRIDEには何も感じないんですけどね、この初代EDGEには確かに年月が経っても色褪せない何かに感性を刺激されるんですよね。

だいたい時代にしてFujiのニューガイドコンセプト以降のロッドは、未だに使えるものが多いと感じています。

軽量系のEDGEの他にも、むっちり系のベルズスペシャリストなんかも未だに愛好者の多いシリーズですよね。

名品の多い90年代後半のバスロッドですが、特に6ft以下のショートロッドには今にはない良いモノがあると思います。

中でもEDGEは5.6ft、6ftの番手のラインナップが豊富。

お値段も安く入手できるので、近距離の釣りが多い方は手を出してみると見識が広がるかもしれません。

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2件のコメント

こんにちは。
楽しく読ませていただきました。
自分もEDGE愛好者です。
おかっぱりで
スピニング
EGS601 ダウンショット ノーシンカー
EVS601 スモールプラグ
ベイト
EVC602 中型プラグ 4inchスイムベイト
EGC564 近距離カバー下高比重ワーム
EGC664 遠投高比重ワームから21gスピナベ
(汎用性高めです)

最近のリール(21アンタレス 22SLX)にもマッチしてルックスも操作性も最高です。
(勿体無い精神で使ってもいますが…)
ロッドは新しいモノにする気はなくエッジを
使い込んで行きたいですね。

ありがとうございます。

独りよがりに書いたつもりでしたが、未だにEDGEを愛好する方がいることがわかって嬉しい限りです。

しかもお持ちの番手がまた渋いですね!
短いところにEDGEの良さが出ますよね。

合わせるリールを選ばないのも良くわかります。

何に心惹かれるかは人それぞれですが、使っててほのかに嬉しい気持ちになる道具っていうのは大切ですよね。

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