近年、霞ヶ浦で釣果を耳にすることも多くなったダントウボウ。
ダントウボウは中国原産のコイ目コイ科の魚で、食性は植物性よりの雑食性です。
なので小型のルアーを使っていると稀に釣れてくることもあります。
行動パターンはまだ謎な部分も多いこの魚ですが、丁度昨年の6月頭、入れ食い状態になったので状況を記しておきます。

流入河川でなんだか水面がたまにモワッったりざわついてるなと思ってポッパーを投げていたら、着水に何かがアタックしてくるんですがなかなか乗らないんですよ。
着水のときしか反応しないので、何度もキャストして頑張ってたら釣れてきたのがダントウボウだったんです。
それで周りをよく観察したら桑の木の下でその現象がおきてたんですね。
ちょうど桑の実が熟して、風に煽られてときどきポチャンと水面に落ちるような状況。

まさか桑の実に反応してるのかと思って、ちょっと枝をちぎってフックを付けて落としてみたんです。

そうしたらまさかの1キャスト1ヒット状態になりました。



水面に落ちたらもう魚体が見えるイキヲイで食ってくるんです。
もともと引かない魚な部類ですが、流れの中で近距離で掛けると体高のある魚体なので、そこそこの初速ダッシュを見せてくれます。
瞬間的な引きも面白くて夢中になってしまって。

特に熟して真っ黒になった実への反応は異常でしたね。
で、それならってことでゲーリーグラブのブラックを千切ってマスバリ型フックに付けてみたら同様にバイトが続くんです。


多少形が違っても、黒くて小さければイケるかと試してみたらイケました。

小一時間で2人で30匹程度でしょうか、それだけ釣れると飽きるレベルで釣れました。
2人で投げればもちろんダブルヒットです。

完全に落ちてくる桑の実を狙って溜まってて、特に熟した黒いのが落ちてくると狂っちゃうように感じました。
試しにいくつか他の木の下も回ってみたんですが、ダントウボウが溜まってたのは桑の木の下だけ。
彼らはこの時期に桑の実が落ちてきて食べれるって理解してるんですね。
きっと栄養満点なんでしょう。

過去にも夏時期にトップで遊んでいるときに、ときどき着水と同時に小さめのバイトが出てノらないことがあったんですよね。
はじめは小バスのミスバイトとも思ってました。もちろんそれもあったと思いますが、あれってもしかして水面を強烈に意識した状態のダントウボウでもあったのかなと思いました。
ちなみにこのとき小型のアメキャも数匹混じったので、桑の実は色んな魚にとっての栄養源になっているかもしれません。

そしてさんざん釣ってバスは1匹も混じりませんでした…。
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