真冬の激タフな状況でビッグフィッシュを連発した富本タケルプロのボトムジャークの釣りを発端に一大ブームを巻き起こしたカバースキャット。
近頃やっと普通に入手できるようになってきましたね。
カバースキャットと言えば、“沈めてボトムジャーク”という使い方はすでに多くのアングラーに浸透していますが、高比重ボディを活かしたフォールベイトとしての使用が本来の姿。
3インチ11gは、やっと適度なところが出たと思いました。
カバースキャット
メーカー製品ページはこちら。
高比重ワームっていうジャンルを一つ越えて、高重量型と言ってもいいくらいの重さがあります。
インプレ
当時、3.5インチ4インチを使用したものの、どうにも重さを持て余してました。
普通にドシャローのカバーに撃ち込んでフォールさせる使い方だと、どうしてもドッポォォンッッってなっちゃうリスクがあって。
沈めても3mがせいぜいで、ふつうにカバー周りで使うことも多い自分には、3インチはやっと適度なサイズが出たかなという感じ。
3インチは…
・ベイトタックル撃ちモノの王道な重量
・カバーにアプローチしやすいサイズ
・着水音が“適度なレベル”になる
・3m程度までは沈めるにも十分
と、非常に扱いやすいサイズ感に収まっています。
設計としても、3inに3/0フック仕様は扱いやすいところ。
全国的にも最も魚の反応が得られるサイズ感じゃないでしょうか。
MHクラスのロッドと16lbライン、TNSオフセット#3/0のセッティングで不満なく扱えてます。
体感的なものですが、思ったより魚からの反応が良い感じがします。
水温13度を下回ってからもなかなか良い食い方してくれますからね。
これはセッティングにもよるかもしれませんが、カバースキャット3インチは短くなった分、フォールでバランスが崩れるまでが早いのも原因じゃないかと睨んでいます。
お尻の重さと形状、先端のフィン。
これが逆に良い方向に働いていて、沈下途中からのイレギュラーなスライドフォールを生み出しています。
スーッと落ちるのではなく、ちょっと“逃げるような動き”が入る。
そして着底後、またはカバーの隙間でトゥイッチを加えてみると、頭を軽く降らせたあとに「チョットスライド」する独特なアクションが出ます。
この不規則さが、実際に魚の反応を良くしているんじゃないかと感じました。
逆にスライドが入るが故に、水没ブッシュ系の複雑なカバーだと想定外の変なところに入り込んで不意な根掛かりが多発します。
ウソでしょって思うくらいの小バスもけっこう掛かっちゃうのも印象的。
これはバックスライド系を使っているときによく感じることですが、お尻から咥えてきてるからこそ掛かるんだろうなと思います。
エビシルエットと仮定したときには、人間からみるとフィン側がボディに見えますが、魚から見るとフォール中は凸凹側がボディに感じるのかもしれません。
あとは好みですがこのデザインが良いですよね。
言葉で表現できないんですが全体的なシルエットとディンプルの雰囲気が使う気にさせてくれます。
一点だけ注意したいのが糸よれの問題です。
回収時にとにかく回るので、かなりの頻度で糸よれが発生します。
特に太いラインでグルグルされるとティップ絡みなどのストレスもひどくでるので、対策は必須。
これには本当に悩まされましたが、最終的に辿り着いたのがデコイのオープンスイベルSをラインアイに噛ますセッティングに落ち着いています。
おわりに
4インチ、3.5インチが「パワーゲーム」「ダート」に強いとすれば、
カバースキャット3インチは、その名の通りカバー周りの狭いスポットや、プレッシャーの高い魚への「喰わせのフォールベイト」として非常に優秀だと感じました。
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